青年会議
活動報告
Report
2023.05.08
第42回全私保連青年会議広島大会 実行委員会特集
Report
2023.04.05
地域の枠組みを超えて─福岡県の青年部組織
(福岡県・福岡市・北九州市)
今回は「地域の枠組みを超えて」と題して、福岡県内で活動する青年部組織の連携について紹介をします。福岡県は全国の中でも「県内に3つの保育団体組織がある」唯一の県です。青年部組織もそれぞれに存在し、政令指定都市である福岡市の福岡市保育協会青年部、同じく政令指定都市の北九州市私立保育連盟青年会議、福岡県全体をカバーする福岡県保育協会青年部の3つの組織は、同じ福岡県内の中で異なる環境にありながらも、常に情報共有をしながら、それぞれの保育環境の向上のために切磋琢磨しています。以下、連携強化のための取り組みをご紹介します。
1 我ら『参社會』
それぞれ30年以上の歴史のある青年部組織が3つも活動する福岡県。置かれている環境は異なりますが、それぞれの恵まれている点や課題などを情報共有しながら、交流を続けてきました。
それぞれの保育現場の問題、行政との関係・対応の違い、部員数の確保の問題、職員処遇の地域差など、常にタイムリーな話題を話し合ってきましたが、コロナ禍で一時的に停滞したその関係を再び活発化させるべく各部長が中心となり動き出しています。
『参社會』(自称)と呼ばれるリーダーたちの強いつながりをベースに、全国で最も熱い「保育県」を目指しています。

2022年度各支部会の部会長。
左から岡本先生(北九州市)、星岡先生(福岡県)、古賀先生(福岡市)
2 毎年行われる合同研修会
コロナ禍が始まった2020年以来中止・延期が続いていますが、毎年1回、幹事持ち回りで合同研修会 を行ってきました。テーマは多岐にわたりますが、講師をお招きして講演を聞くセミナーもあれば、体験・視察型の研修もあります。直近では多くの保育学生が集まる福岡市の保育園就職フェア(於:アクロス福岡)の見学ツアーを行い、各地区が抱える保育士確保の問題やその解決策を模索するなど、喫緊の課題解決につながる研修が主流となっています。また、組織を超えた部員同士のつながりを大切にしたいために、研修後の懇親会は盛大に行っています。たくさん学びのあった夜には、中洲、小倉、久留米といったそれぞれのホームグラウンドで、地元の経済活性化に貢献する青年部員たちの姿が見られます。そして、その交流をきっかけに仲よくなった部員の園同士の交流が始まるのです。
小規模保育事業が始まった時には、先行する福岡市の情報を活用しながら事業を開始する北九州の園があったり、認定こども園についての情報を県や北九州の先生から教えてもらい、今後に生かそうとする福岡市の園があったり、それぞれの保育運営に活かせる関係が広がっています。そして、2023年度の幹事である福岡県保育協会青年部は久し振りの合同研修会の開催に向けて、張り切って準備を進めてくれています。
3 行政・議員とのつながり
合同研修会とは別に、福岡県議会議員団との意見交換会を毎年行っています。こちらもコロナ禍以来延期が続いていますが、普段はなかなかお会いすることのない議員の方々との交流・人脈づくりは貴重な機会として続けていました。特にここ数年は、保育園・待機児童の問題が社会問題として注目を集めていたこともあり、熱心に保育界の話を聞こうとされる議員の方ばかりでした。
議員との付き合いといえば選挙の時の応援といった一方的な関係だけでなく、保育界の課題や実情を伝え行政に訴えていく機会が重要です。そしてアフターコロナのあり方として、議員との交流は従来とは違った形になっていくかも知れませんが、県議だけでなく市議、あるいは国会議員の方々との関わりも重要です。青年部の立場だからこそできる有意義な取り組みを今後も模索していきたいと思います。

県議会議員との意見交換会の様子
4 九州から保育を盛り上げていきたい
福岡県に限らず、九州の各県の青年部の仲間たちは保育に対する熱い思いを持っています。九州は、「九州保育三団体青年部協議会」としての活動も盛んで、九州8県のメンバーが組織の垣根を越えて団結する土壌があります。
新しいことへの挑戦や斬新な取り組みを始める仲間が周りにいて、とても刺激にあふれる環境の福岡、そして九州。今年度は佐賀県で九州保育三団体青年部協議会の研修大会(佐賀県保育協会青年部主催)が行われます。九州各地から集まる仲間との学び・交流の機会に、今からワクワクしています。
今、福岡県は人口が増えている福岡市とその周辺地域があり、それ以外の人口減少地域とに分かれています。福岡市の中でも子どもの数が減っている地域もあれば、都市部以外でも子どもがしっかり集まる園があったりします。それぞれが課題を抱え、少子化が進行する将来に向けての保育園・こども園運営に不安はつきませんが、子どもたちと園のよりよい未来のために、この福岡の仲間たちとこれからも研鑽を重ねていきます。
コロナ禍も収束局面を迎え、オンライン中心から対面、自粛から活発な移動へとフェーズが変わってきました。福岡の地は交通の便に優れ、美味しい食べ物の魅力があり、美人も多い !? と言われる人気の観光地です。個人での旅行もいいですが、研修や視察を検討の方はぜひオススメですので、その際は我々にお声かけください!

福岡県保育協会青年部部長 星岡 剛先生
(認定こども園おんがの園園長)

福岡市保育協会青年部部長 有松 徹先生
(原中央保育園園長)

北九州市私立保育連盟青年会議会長 宮原健輔先生
(栄美保育園園長)
1 我ら『参社會』
それぞれ30年以上の歴史のある青年部組織が3つも活動する福岡県。置かれている環境は異なりますが、それぞれの恵まれている点や課題などを情報共有しながら、交流を続けてきました。
それぞれの保育現場の問題、行政との関係・対応の違い、部員数の確保の問題、職員処遇の地域差など、常にタイムリーな話題を話し合ってきましたが、コロナ禍で一時的に停滞したその関係を再び活発化させるべく各部長が中心となり動き出しています。
『参社會』(自称)と呼ばれるリーダーたちの強いつながりをベースに、全国で最も熱い「保育県」を目指しています。

2022年度各支部会の部会長。
左から岡本先生(北九州市)、星岡先生(福岡県)、古賀先生(福岡市)
2 毎年行われる合同研修会
コロナ禍が始まった2020年以来中止・延期が続いていますが、毎年1回、幹事持ち回りで合同研修会 を行ってきました。テーマは多岐にわたりますが、講師をお招きして講演を聞くセミナーもあれば、体験・視察型の研修もあります。直近では多くの保育学生が集まる福岡市の保育園就職フェア(於:アクロス福岡)の見学ツアーを行い、各地区が抱える保育士確保の問題やその解決策を模索するなど、喫緊の課題解決につながる研修が主流となっています。また、組織を超えた部員同士のつながりを大切にしたいために、研修後の懇親会は盛大に行っています。たくさん学びのあった夜には、中洲、小倉、久留米といったそれぞれのホームグラウンドで、地元の経済活性化に貢献する青年部員たちの姿が見られます。そして、その交流をきっかけに仲よくなった部員の園同士の交流が始まるのです。
小規模保育事業が始まった時には、先行する福岡市の情報を活用しながら事業を開始する北九州の園があったり、認定こども園についての情報を県や北九州の先生から教えてもらい、今後に生かそうとする福岡市の園があったり、それぞれの保育運営に活かせる関係が広がっています。そして、2023年度の幹事である福岡県保育協会青年部は久し振りの合同研修会の開催に向けて、張り切って準備を進めてくれています。
3 行政・議員とのつながり
合同研修会とは別に、福岡県議会議員団との意見交換会を毎年行っています。こちらもコロナ禍以来延期が続いていますが、普段はなかなかお会いすることのない議員の方々との交流・人脈づくりは貴重な機会として続けていました。特にここ数年は、保育園・待機児童の問題が社会問題として注目を集めていたこともあり、熱心に保育界の話を聞こうとされる議員の方ばかりでした。
議員との付き合いといえば選挙の時の応援といった一方的な関係だけでなく、保育界の課題や実情を伝え行政に訴えていく機会が重要です。そしてアフターコロナのあり方として、議員との交流は従来とは違った形になっていくかも知れませんが、県議だけでなく市議、あるいは国会議員の方々との関わりも重要です。青年部の立場だからこそできる有意義な取り組みを今後も模索していきたいと思います。

県議会議員との意見交換会の様子
4 九州から保育を盛り上げていきたい
福岡県に限らず、九州の各県の青年部の仲間たちは保育に対する熱い思いを持っています。九州は、「九州保育三団体青年部協議会」としての活動も盛んで、九州8県のメンバーが組織の垣根を越えて団結する土壌があります。
新しいことへの挑戦や斬新な取り組みを始める仲間が周りにいて、とても刺激にあふれる環境の福岡、そして九州。今年度は佐賀県で九州保育三団体青年部協議会の研修大会(佐賀県保育協会青年部主催)が行われます。九州各地から集まる仲間との学び・交流の機会に、今からワクワクしています。
今、福岡県は人口が増えている福岡市とその周辺地域があり、それ以外の人口減少地域とに分かれています。福岡市の中でも子どもの数が減っている地域もあれば、都市部以外でも子どもがしっかり集まる園があったりします。それぞれが課題を抱え、少子化が進行する将来に向けての保育園・こども園運営に不安はつきませんが、子どもたちと園のよりよい未来のために、この福岡の仲間たちとこれからも研鑽を重ねていきます。
コロナ禍も収束局面を迎え、オンライン中心から対面、自粛から活発な移動へとフェーズが変わってきました。福岡の地は交通の便に優れ、美味しい食べ物の魅力があり、美人も多い !? と言われる人気の観光地です。個人での旅行もいいですが、研修や視察を検討の方はぜひオススメですので、その際は我々にお声かけください!

福岡県保育協会青年部部長 星岡 剛先生
(認定こども園おんがの園園長)

福岡市保育協会青年部部長 有松 徹先生
(原中央保育園園長)

北九州市私立保育連盟青年会議会長 宮原健輔先生
(栄美保育園園長)
Q1 「広島」の魅力について
お好み焼きだけじゃありません……!
① 美しく豊かな自然と広島のうまいもん!
広島に着いたら、まず目に映る中国山地。そこから多島美輝く瀬戸内海へ注ぐ川が落ち葉の栄養を運び、牡蠣や魚を育みます。また澄んだ地下水で野菜の路地栽培、酒や酢、ソース等の製造が盛んです。
② 昭和と令和が共存する街
広島市街は太田川が広島湾に築いた三角州を多数の橋でつないでできています。水と緑あふれる街並みに路面電車、ガス灯、石造りの雁木など、戦前のデザインが映えています。市街周縁部に広島駅や宇品港など陸海運の中継点があり、中国地方を代表する政令市としてビジネス・物流拠点であり、どこに行っても飲食店が軒を連ねています。
③ スポーツに熱い!
飲食店のテレビ、タクシーのラジオの選局はほとんど野球、お客さんも店員さんもカープの試合を気にしている人が多いです。
Q2 広島大会実行委員会のメンバーについて
実行委員会は(一社)広島市私立保育協会総務部 青年会議委員会で構成しています。青年会議委員会は、広島市域の保育施設の後継者や若手経営者約16名で構成し、次世代育成と自己研鑽の場として保育士等キャリアアップ研修や子育て世帯向けのイベントなどの企画・運営を行っています。保育士資格を持ち、保育に携わっているメンバーがほとんどで、近い立場同士で悩みやアイデアなどを共有し、月2回ほど会議を行っています。メンバー同士で話すと、他職種の経験や保育と異なる分野での才能を持っていたりして、ユニークな集まりだと思います。
広島大会実行委員会のメンバー
Q3 大会テーマ「こどもたちと平和な未来を~そりゃあ 平和が一番じゃろぉ~」について
今、広島で保育の大会を行うのなら、子どもたちと共に平和な未来を願うことのほかは考えられないと、大会テーマを決めました。大会について考え始めた頃は「いろいろな生き方が認められる社会についての研修をしたい!」という声がメンバーから上がりましたが、その直後、令和4年2月にロシアがウクライナに侵攻し、ショックを受け、このテーマに満場一致で決まりました。
そんな大きなテーマに対し、もっと身近に現在の自分事として考えるための良い言葉がないかと委員会で考えていたところ、ある委員から「そりゃあ、平和が一番じゃろぉ」。その広島弁のつぶやきのままをサブテーマに入れました。子どもたちが育っていくためには、何を差し置いても平和が一番大切だよねという意味です。
大会テーマから保育の現場を考えると、人間関係の平和というのが一番大切です。まずは、自分と相手が違うことをはっきりと知り、そして協力・調整を行うことが大切なのです。保育者がそういう姿勢であれば、自然に未来を担う子どもたちも粘り強く話し合い、模索する人になっていくと思います。
平和記念公園
Q4 広島プログラム(平和学習)に何か 特別な思い入れがあるようですが……
職業人、社会人として生きる今こそ、かつての惨禍の記憶にもう一度向き合い、再認識する機会が必要だと考えています。
今回の広島大会は市の中心にある平和記念公園周辺で開催します。平和学習を受けて育ってきた広島市民にとっては馴染み深い場所であり、県外の方も修学旅行などで訪れたことがあるかも知れません。しかし公園周辺には今、資料館をはじめ、さまざまな被爆遺構や石碑、新たに整備された施設等が点在し、ボランティアガイドの方々が説明しています。
今、世界中から「HIROSHIMA」を訪れた人々が何を見聞きして帰っているのか、一番近い日本人や広島市民が一番知らないかも知れません。リモート研修が当たり前な中であえて、広島に集まるのですから、ぜひとも紅葉の平和記念公園を散策し、感じた心を仲間と語り合って、子どもたちの未来のことについて考える時間を持っていただきたいです。
広島プログラムでの1枚
Q5 子どもたちにとっての広島大会とは?
平和の大切さ、尊さについて身近なところで話をするきっかけです。広島の園の子どもたちは、普段の先生たちの話を聞きながら日々成長しています。広島大会に参加された方に限らず、広島を訪れた方はそこで見たこと、聞いたこと、感じたことを子どもたちに話していただきたいです。子どもたちそれぞれが自由な感性で受け止めることが大切です。
また、開会式後の全体会の中で平和に関する絵本の朗読を予定しています。子どもたちに身近な絵本の読み聞かせで自然と平和について知ってもらうことができるという提案です。
Q6 青年会議の仲間たちにメッセージを!
青年会議は若い力が集っているから、すごいことが次々に起こってくる場所です。保育に関わるすべての仲間たちに全私保連青年会議のことを知ってもらいたいです。子どもたちのために本気で頑張れる仲間たちがいて、集う場所があるというのは自然なことかも知れませんが、先輩たちの願いがつのって今の形があるのだと思います。自園や自法人で行き詰まった時、損得抜きに話せる仲間たちがいます。チャンスがあるなら掴みましょう!!
広報活動の様子
広島大会実行委員長 龍山 浄さん
(とも認定こども園事務)