活動報告

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2022.04.05

全国各地の青年部 ⑥
第 41 回全私保連青年会議愛知大会実行委員会

 全私保連青年会議新たな魅力発信の取り組みとして、全国各地の特色ある青年部活動をご紹介してきましたが、今回は『第41回全私保連青年会議愛知県大会』の実行委員会特集!愛知の魅力について、そして気になる大会運営について、竹腰公見愛知大会 実行委員長にお話しいただきました。


Q1 愛知の魅力について教えてください
 尾張と三河の統合により誕生した愛知県。愛知の由来は平安時代の歌集「万葉集」の中の歌に詠まれている「年魚市潟」に由来すると言われています。
 人口約756万人で、東京都・神奈川県・大阪府に ついで全国で4番目に人口の多い県です。愛知県は日本列島のほぼ真ん中。海と野山と都市のバランスよい構成が特色です。工業製品出荷額は昭和52年以来日本一を続ける「モノづくり王国」。また、源頼朝に始まり、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と名だたる武将の出身地でもあります。
 豆味噌やたまり醤油を使った濃厚な味など、独特 の食文化が根づいた背景にあるのは、古くから盛んな味噌や醤油などの醸造文化です。味噌煮込みうど ん、味噌カツ、ひつまぶし、手羽先、小倉トーストなど、愛知で愛されてきた「なごやめし」。濃厚でクセになる味わいやインパクトのある見た目、独特のお作法のある食べ方など、ユニークさ、楽しさで その知名度と人気は全国区!と自負しています。


「つながりや絆が強み」と語る愛知大会実行委員会のメンバー

Q2 実行委員会のメンバー構成は?
 愛知県私立保育園連盟青年部は10年前、部員が数名であったところから少しずつ増え、今では“思いを合わせられる”仲間がたくさんになり、多くの密度の濃い時間を共にしてきました。事業を進める際は、多くを語り、仲間の意見を聴き、お互いを頼り、 そして園にフィードバックし、自分なりにやってみるという時間を過ごしてきました。その過程で得られたものは、仲間とのつながりであり、次への意欲です。メンバーに共通していたものは、何事も他人事としてではなく、自分事として考えるという思考でした。こうして積み上げてきたものこそ、愛知大会実行委員会の強みです。

Q3 大会テーマについて教えてください
 園の規模や地域など置かれている環境は違います。抱えている問題や悩み、今後の課題も違います。 園の PRODUCE を考えた時に、違うことが当たり前であるという「認め合い」が必要になり、そこに「みとめ愛」が生まれる。そして辿り着いたテーマが『PRODUCE~みとめ愛ち~』です。

Q4 特別記念講演には何か特別な思い入れが?
 愛知県では、愛知万博の理念を次世代へ継承し、 愛・地球博記念公園の魅力と価値を一層高めるため、 同公園内に「ジブリパーク」整備構想が 2022年11 月開園を目指して進んでいます。ジブリパークはスタジオジブリの世界観を表現した公園で、大きなアトラクションや乗り物はなく、森や道をそのままに“自分の足で歩いて、風を感じながら、秘密を発見する場所”がコンセプトのようです。
 記念講演では、多くの子どもたちの心を掴む“ジブリ”が手掛ける“ジブリパーク”についてスタジオジブリ社長の中島清文氏に語っていただきます。

Q5 コロナ禍での開催ですが、今回「新たな試み」があると聞きました…
 これまで各地の大会や研修会に参加し、研修を受けた時にいつも思うことは、同じ研修を園の職員も受けることができるといいな…でした。その思いから、新たな試みとして「持ち帰り研修」を行います。
 大会参加の際に「持ち帰り研修」をお申し込みいただきますと、愛知大会の研修内容を各園の園内研修のような位置づけで活用していただけます。大会に参加して得た気づきを園に持ち帰っていただき、 皆様にお渡ししたバトンを多くの職員や子どもたちにつなげていただきたいと考えています。ぜひ、「持ち帰り研修」もお申し込みいただけたら幸いです。

Q6 青年会議に関わるすべての仲間たちにメッセージをお願いします
 この2年間、園を取り巻く環境が大きく変わり、 全国の保育施設の皆様は、子どもたちのことを考えながら多くの決断をしてきたと思います。このコロナ禍、未来がどうなっていくかは誰にもわかりません。そんな時だからこそ、人の優しさや温かさを再確認できることも多くあったのではないでしょうか。人と人のつながりが今の自分を、さらには今の園をつくっていると思っています。
 ぜひ、愛知大会にお越しいただき、その温かさをみんなで分かち合い、感じてほしいと考えています。 今の自分よりも明日の自分がより笑っていられますように…。皆様と愛知大会でお会いできることを楽しみにしています。みとめ愛がいっぱい詰まったちーむになれますように!!

  愛知大会PR撮影の様子


 竹腰公見愛知大会実行委員長
 (ひかりこども園園長)

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2022.03.07

全国各地の青年部 ⑤ 熊本県保育協会青年部

1 熊本県保育協議会青年部とは?
 熊本県保育協会青年部は、熊本県(熊本市を除く)の私立認可保育園および認定こども園等 350 か園が所属する(一社)熊本県保育協会を上部組織とする団体です。熊本県も他の多くの地域と同じく、人口減少社会に突入し、ごく一部の地域を除いて、過疎化の急加速が予測されています。まさに、出生者数の減少による問題を含めた、人口減少社会の課題に正面から向き合っている地域です。
 そのような状況にあって、熊本県保育協会青年部(以下、青年部)には、「地域の保育がどうあるべきか」、明日、いや10年後、20年後の保育を考える青年保育者が集っています。青年部は、昭和59年8月31 日に発足しました。創立より約40年の歴史を持ち、現在46名の会員が所属しています。創立の理念である「青年部は失敗を恐れずに“荒野”を目指す」、この精神は脈々と受け継がれ、OB・OG の理解と協力の下、時に大きなフォローをいただきながら、 自由な発想と個人の意見を尊重しつつ、保育を通じて熱く語り合う土壌が形成されています。

2 青年部の特徴について
青年部には、組織としていくつか特徴がありますのでご紹介いたします。
【任期は1期2年、部長の再任なし】
 青年部の組織について、「部長の任期が1期2年 であり、かつ再任はない。」という、創立以来変わらない特徴があります。副部長や事務局、委員長の再任はありますが、部長は必ず2年で交代します。
 安定的な青年部の体制という面ではデメリットに なるかもしれない制度ではありますが、新陳代謝を よくし、任期が明確なことで、部長がその2年間全 力で突っ走る(らせる)ことができる仕組みとなっ ています。また、部長が変わることで、それぞれの 部員の魅力やストロングポイントをより多く見出す チャンスが増えています。
【熊本県保育協会の理事・常任理事】
 部長は、上部組織である熊本県保育協会の理事か つ常任理事の1名となり、理事会や常任理事会に議 決権を持って参加することができます。これは、青年部にとって活動の幅を広げ、また会員外の園にも活動内容や存在価値を理解してもらううえで重要な意義を持ちます。また、そのために責務を全うする組織活動をしようという部員のモチベーションにもつながっています。
 青年部創立当初から、部長が理事・常任理事となっていたわけではありません。40年の歴史の中で、歴代の青年部の方々が精力的に活動し・訴え・価値を伝えてきた結果、勝ち取られた地位でもあります。 その事実は、自分の力や組織の力が小さいと嘆くだけで何もしないのでは変わらない、最初はどんなに小さい波紋でも、動き進み続けることで大きな波が生まれることもある、また、そうでなければ波は起きないことを、私たちに伝えてくれています。
【異業種経験者が活躍】
 青年部には、それまで異業種で活躍していたメン ーもたくさん在籍しています。保育現場で能力を磨いて来た部員と、保育と異なる職・現場を経験している部員、それぞれが各々の視点で自由に意見を出し合えるだけでなく、そのノウハウやスキルを活かせる場が青年部です。

  
左から青年部会議の様子、九州保育三団体青年部協議会セミナー in 熊本県

3 組織構成と主な活動
 青年部では、執行部を軸に2つの委員会を設置し 活動を行っています。部員は、執行部を除き全員がいずれかの委員会に所属し、活動しています。
【企画研修委員会】
 企画研修委員会は、青年部員の交流企画の立案と実行、および部内研修・保育士向け研修の計画と実施を行っています。中でも、熊本市保育園連盟青年 部と共同で行う保育士向け研修「実践研修」は、県内でも広く認知されています。部内研修では、青年部員の声を受け止め、その時々の需要に応じて研修が実施され、場合によっては相互に講師となって研 修を行うケースもあります。
【調査広報委員会】
 調査広報委員会は、会員の疑問や興味をもとに、今聞きたい項目をアンケート化し、配布・集計・分析を行っています。アンケート結果は、メール等で会員に周知するだけでなく、内容によってはホームページ公表を行います。
 また広報活動として、機関紙である『創風』を年数回発行しています。『創風』は、熊本市保育園連盟青年部と共同で制作し、両青年部活動の報告や、 全国大会、九州大会の参加報告等を行っています。

4 新型コロナを契機に
 この2年、COVID-19の猛威により、これまで当たり前に行われていた青年部活動についても大転換を求められました。特に「会って話す」「集まって研修をする」という、それまで当たり前だったことがまったくできない状況が続いています。そんな中、 いち早くZoomやVimeo等のツールを活用した会議の実施や、オンラインやハイブリッドの研修の実施に青年部は大きな役割を果たしました。
 試行錯誤を繰り返しながらブラッシュアップを進めた結果、研修の収録・配信については、高い技能を身に付けることができました。COVID-19を禍とせず契機に変えることができる人材と環境があることが青年部の強みであり、特徴です。“失敗を恐れず、みちを切り拓く”。今後も、熊本県保育協会青年部をどうぞよろしくお願いいたします。

 
左から、企画事業(ソフトボール大会)、熊本豪雨災害復旧ボランティア活動(人吉市)


(一社)熊本県保育協会青年部部長
(コスモス保育園園長)
藤田香瑞先生

 

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2022.02.18

公益社団法人 全国私立保育連盟青年会議
令和3年 第4回幹事会 報告

 令和4年2月15日(火)10:00から、コロナ禍による完全オンライン形式で令和3年度第4回幹事会が開催されました。本幹事会の主な内容は、昨年開催された第40回全私保連青年会議宮崎大会と来年度開催予定の第41回全私保連青年会議愛知大会についての協議・審議です。活発な議論が飛び交う大変有意義な時間となりました。
 
 
    青年会議 横山会長

■協議/審議事項
第1号議案 第40回全国私立保育連盟青年会議 宮崎大会について
 徳重宮崎大会実行委員長から、第40回全国私立保育連盟青年会議宮崎大会の事業報告と収支決算についての説明が行われました。事業報告の中では、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、準備期間も含めて約3年間、二転三転した宮崎大会ではありましたが、完全オンライン形式での全国大会を構築することで、実行委員会の中にも、「従来に捉われない」という新しい価値を持つことができたと思います。またオンラインにより全国からたくさんの参加を頂き、収支においても安定した運営ができたと報告されました。

第2号議案 第41回全国私立保育連盟青年会議 愛知大会について
 竹腰愛知県大会実行委員長より、第41回全国私立保育連盟青年会議愛知大会について、大会記念講演の講師、分科会(調査研究部担当)の講師選定についての説明がなされ、協議・審議となりました。大会コンセプトである「PRODUCE」にちなんだ講師選定であることが報告され、全会一致で承認されました。また青年会議広報部との連携も取りながら愛知県大会を積極的にPRしていくことが報告されました。

    
左から議長 小高先生(企画部/栃木県)、徳重 宮崎県大会実行委員長、竹腰 愛知県大会実行委員長

報告事項1.各都道府県及び各ブロック報告について
 東海北陸ブロックより、令和3年11月26日に完全オンライン形式にて開催した東海北陸ブロック研修会の報告が行われました。女性ライフサイクル研究所 Felienの桑田道子氏を講師としてお招きし、保育者の個性を尊重しながらも、組織人としての意識を育てる、また自園の目標や組織アイデンティティを持つことの重要さについての話がなされ、大変有意義な研修会となりました。
   
報告事項2.その他
 コロナ禍による行政や保健所の対応は、現在かなりの地域差があります。そのような状況下での園運営や様々な課題等について質問や意見が出ました。特に職員が新型コロナウイルスに感染した場合、有給休暇処理にするのか特別休暇を与えるかについての質問では、出席幹事の62%が特別休暇、34%が有給休暇、4%がその他という結果になりました。
 全国各地でおかれている状況が違いますが、新型コロナを含む諸問題について、幹事の皆様と様々な情報を共有していくことが大切であると感じました。

上記すべての審議事項については、全会一致により可決されました。
次回、幹事会は令和4年5月11日(水)に開催予定です。


 

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2022.02.09

公益社団法人 全国私立保育連盟青年会議
令和3年度 第8回役員会 報告

 令和4年2月8日(火)13:00~15:00、令和3年度第8回役員会がオンラインで開催されました。新型コロナウイルス第6波による感染拡大の影響により、今回もオンライン形式での開催になりましたが、これから開催予定の全私保連青年会議全国大会愛知大会について、また幹事会や特別セミナーについても協議がされ、大変有意義な時間となりました。
   
左上から横山会長、 遠藤副会長(総務部)、堀田副会長(調査研究部)、松山副会長(企画部)
         
 令和4年2月15日(火)に開催予定の全私保連青年会議幹事会に向けて、この日協議した内容は下記の通りです。

【協議内容】
1. 第40回全国私立保育連盟青年会議 宮崎大会について
2. 第41回全国私立保育連盟青年会議 愛知大会について
3. 第42回全国私立保育連盟青年会議 広島大会について
4. 特別セミナーについて
5. 幹事会について
6. 各部報告
7. その他

 今回のメインテーマは、令和3年度に行われた第40回全私保連青年会議宮崎大会、そして来年度開催予定の第41回全私保連青年会議愛知大会。宮崎大会については、事業報告と収支報告がされ、コロナ禍により二転三転する中で、大変難しい大会ではありましたが、実行委員会を中心に完全オンラインという形で無事に2日間を終えることができました。また愛知県大会について、この日は記念講演と分科会の講師選定について協議がされました。まだまだ日本中がコロナ禍により予断を許さない状況にありますが、大会実行委員会の先生方や幹事の先生方と協力しながら、愛知県大会成功に向けて尽力していきたいと思います。

 また令和4年2月15日(火)は、「with コロナ時代を生き抜くための経営とは?~生き残りをかけた戦いに挑むための学びを深める~」と題して、青年会議特別セミナーinオンラインが開催されます。今後、特に少子化はさらに加速し、合わせて保育人材の不足、地域格差など様々な課題や問題に直面しております。
 今回の特別セミナーのテーマは今後の園運営とブランディングについて、施設運営のスペシャリストの先生による講演とユニークな先生方によるパネルディスカッションを予定しております。これからの保育経営を担う青年保育者として、子どもたちや現場で働く保育者のために、何をどう変化していかなければならないのか。  
 是非たくさんの先生方のご参加をお待ちしております。

 

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2022.02.09

全国各地の青年部 ④  茨城県民間保育協議会青年部

 平成3年8月20日に発足した茨城県民間保育協議会青年部(以下、青年部)は、茨城県民間保育協議会加盟園351園の中の50歳以下のメンバー、49名の部員で構成されています(令和3年4月現在)。
 青年部は昨年、発足より30周年の節目を迎えましたが、新型コロナ感染症流行という未曾有の事態に私たちの生活は一変させられました。発生から2年が経とうとしており、ワクチン接種は県内人口の8割に到達しましたが、新たな変異株の発生・拡大に、未だ収束が見えていません。これまでの“当たり前の日常”から“新しい生活様式”への転換期となり、全国の各園の皆様におかれましても日々子どもたち、保護者、職員にとって安心安全な環境づくりに努めていらっしゃることと思います。青年部は自己研鑽と奉仕が活動の原点となります。県内外問わず、関係機関・組織との連携を密に図りながら、子どもたちの健やかな成長のために努め続けます。

1 青年部活動について
① 本部・日保協青年部・全私保連青年会議・青年部員の資質および福祉の向上
・教育・保育事業についての実践研究・調査・資料収集および広報活動
・関係諸団体との連携
・情報収集・発信・活動内容把握、全国組織との連携、研修会・講演会参加(日保協青年部・全私保連青年会議)

② 就活特別応援委員会
・県内の保育園・認定こども園・養成校、潜在保育士に向けた就職採用情報の企画・情報提供活動
③ 調査研究委員会
・県内の保育園・認定こども園・養成校等について実態調査を行い、保育の質向上に努める(就職・採用活動について、養成校へ学生の就職に関するアンケート)
④ 研修委員会
・青年部員のスキルアップを目的とした研修会・講演会の企画開催
⑤ 部員交流委員会
・青年部員間の情報共有や交流を深めることを目的とした活動の企画開催
⑥ 広報委員会
・青年部広報誌「礎」の発行
⑦ 茨城県民間保育協議会事業への協力

2 『いばらき就活応援BOOK 2022』の発刊
 青年部では、新たな人材の創出、確保に努め、ひいては社会問題にもなっている現場職員の業務負担改善、待機児童の解消につなげていくことを目的に、平成26年度より「いばらき民間保育園就活応援セミナー」を企画・開催しています(主催:茨城県民間保育協議会、主管:青年部)。
このセミナーでは、県内の保育園・認定こども園がそれぞれの理念・目標に基づき保育・教育活動を展開していることについて、保育の担い手となる新人や潜在保育士に情報提供し、園との出会いの場をつくっています。
 しかし、前述の通りに感染流行を受け、昨年度よりセミナー開催を見合わせる事態となりました。そのような状況の中でも保育士や保育教諭を志す学生に、より多くの園との接点をつくり、相互関係を深めることで学生自らが理想とする保育士・保育教諭となるための選択肢を広げるとともに、安心した就業に向け足掛かりになればと県内97施設が参加して、自園の施設情報、特色、仕事環境や採用情報を写真付きでわかりやすく掲載した『いばらき就活応援BOOK 2022』を発刊、県内外の養成校16校へ計1300部送付しました(茨城県民間保育協議会HP にもWEB 版を掲載)。この冊子が学生と園をつなぐ架け橋になることを願っています。

3 全国の皆様に向けて
 茨城県と言えば…、「都道府県魅力度ランキング最下位!」ではないのです!
・美味しい食べ物!(北関東唯一の海の幸、メロン・鶏卵・栗・レンコンの生産量日本一!等々)
・豊富な観光資源!(水戸偕楽園、ひたち海浜公園のネモフィラ・コキア、ROCK IN JAPAN FES、
袋田の滝、筑波山等々)
・世界的な科学技術の研究施設!(産業技術総合研究所[産総研]、JAXA 等々)
もありますが、何よリも茨城県には個性豊かで魅力溢れる保育園・こども園がたくさんあります!
 現場で働く先生方も日々一生懸命頑張っています!子どもたちの成長を喜び、感動する日もあれば、壁にぶつかり大変な時もありますが、全国にも同じ思いで子どもたちに向き合い、働く仲間がいると思うと、とても心強く、支えになっていることを大変ありがたく感じています。
 青年部も、白田礼治部長を中心に“青年部らしく”新しい挑戦をし続けていきます。全国の皆様のご活躍がまた明日から頑張るパワーの源になります。これからもお互いに高め合い、切磋琢磨して子どもたちの育ち、成長を見守っていきましょう。茨城県民間保育協議会青年部をよろしくお願いいたします!
 コロナ禍、各園では感染対策、行事活動に大変苦慮されていることと思います。1日も早い収束を願い、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。


茨城県民間保育協議会青年部部長
(金上保育園園長)
白田礼治先生


 

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2022.01.17

全国各地の青年部 ③ 秋田県民間保育協議会青年部

 全私保連青年会議の新たな魅力発信・各地の青年部組織紹介・第3回は、“みちのく”秋田県民間保育協議会青年部のご紹介です。
 秋田県といえば米どころであり、秋田県米品種“あきたこまち”を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。“あきたこまち”は粘りや甘みが強く、時間が経っても美味しいことが自慢ですが、私たち青年部も粘り強さと継続性、さらには若さを生かした積極性で、地元ブランド米に負けないように活動を展開しています。青年部「らしさ」とは何かということを常に模索し、新たな風をどう吹かせていくかを思案しつつ、県内の民間保育協議会会員園の皆 様によりよい形で還元し、秋田の保育界の活性化に一役を担う組織を目指して活動しています。
 今回は、そんな秋田県民間保育協議会青年部の発足からこれまでの歴史や活動、今後の展望についてご紹介させていただきたいと思います。

1 歴史・経緯について
 平成9年より、それまで集まることの少なかった県内の保育所運営に携わる青年保育者が一同に会し、未来を語り合い、情報交換と研修を行いながら、自己研鑽を重ねていくことを目的とした『秋田県青年保育者会議』(通称・若者塾)という勉強会が発足し活動を進めてきました。この勉強会では、普段施設の運営に関わる役職等を担っている者同士が、聞きにくいことを何でも聞き、話し合える、情報共有し合える場として、美味しい物を食べ、旨い飲み物を嗜みながら「本当はこういうことを聞いてみたいが、聞いてもいいのかな?」という気負いをまったくなくし、語らえる場として進めていました。
 この会とは別に、全国保育団体との関わり強化による学びの充実と、県内青年保育者の育成を目的とし、秋田県民間保育協議会組織として、平成27年より本部会を設立し、活動を行っています。

2 青年部主催の研修
 青年部発足当初からの活動としては、県内施設の管理職向け研修会である園長セミナー開催を担当してきました。また青年部活動の1つとして、青年部 主催の研修も多数行ってきました。常に新しい視点でさまざまな内容・形態の研修会にチャレンジし、保育業界の活性化を目指していけるような研修を積み重ねています。

① 公定価格勉強会
 公定価格の改定に伴い、複数自治体の担当者を研修会にお招きしてディスカッション形式で意見交換を試みました。公定価格についての学びはもちろんのこと、それぞれの自治体の考えの違いなどが実感できる研修となりました。
② 保育者イメージアップセミナー
 保育者の印象向上とマナースキルを目的に開催。接客対応のプロである銀行員に講師をお願いしてビジネスマナーの基礎から学び、さらには化粧品業界関係者を講師に招いて、教育保育施設職員に最適な メイクアップ術のワークショップを開催しました。

③ 新任教育担当者研修会
 新任保育士を教育する立場の職員にスポットを当て、新任者教育の在り方等について学ぶ機会を提供 しました。現役のベテラン園長先生にご登壇いただき、参加者との意見交換を行いました。新人向けの研修はあっても教育する立場向けの研修会は少なく、また身近な現役園長先生からじっくりご教示いただける希少な機会を提供することができました。


3 施設見学
 事業計画にあたり、青年部らしくフットワークの軽い活動を考え、普段接する機会のない県外の施設見学をすることを決定しました。

①令和元年9月 県外施設見学
 日帰りでの県外施設見学は今まで実例がなく、新しい試みとして不安と期待を抱きながらの実施となりました。青年部以外にも県内会員施設に参加を募り、20 名程度の参加となりました。参加者にとっては印象に残る研修となったようで、「なかなかないよい機会だった」といった感想も聞かれ、新たな学びの場になったのではないかと感じました。

② 令和2年11月 県外施設取材
 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、計画していた県外施設見学は中止となりましたが、最小限の人数で施設取材し、その報告をすることで県内施設に情報発信できると考えました。取材の様子を写真や動画で会員施設に情報提供をすることができ、コロナ禍ではありましたが、新たな情報発信ができたことは今後の事業を進めていくうえで、よい経験となりました。

4 今後の展望・青年部として目指す姿
 秋田県民間保育協議会内に青年部が発足して、令和3年で7年目を迎えました。私たちは「青年部らしさ」を、これまでの“常識”や“当たり前”に捉われることなく、より自由な発想から時代の流れに応じてタイムリーな話題や課題に対して、情報を共有したり解決するための手立てを探っていくことではないかと考えています。
 組織活動を進めていく・発展させていくうえで、協働・協力は必要不可欠です。また、良いところはさらに良くする、悪いところは見直したり変えたりして、少しでも良くなるように改善していくことが 必要であると思っています。
 全国組織での活動への参画などを通して青年部としての活動を有意義なものにしていくことが、県組織の発展・活性化につながるものとの志を胸に、部員ならびに会員各位からのご意見やご協力をいただきながら、実りある活動を進めていきたいと考えています。



秋田県民間保育協議会青年部副部長
(ときわベビーハウス園長) 
伊藤隆将先生

 

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2021.12.20

公益社団法人 全国私立保育連盟青年会議
令和3年度 第3回幹事会 報告

 令和3年11月12日(金)13:00から、完全オンラインにおいて令和3年度第3回幹事会が開催されました。三宅弘教先生(岐阜県)議長の元、令和3年度補正予算、令和4年度青年会議中期計画、また令和4年度事業計画及び当初予算について等様々な議案について審議しました。
         
■協議/審議事項
第1号議案 令和3年度補正予算について 
 遠藤副会長(総務部長)より、令和3年度補正予算について、令和3年度も昨年度からの新型コロナウイルス感染拡大の影響により、青年会議の各種研修会や幹事会等計画していた様々な事業に大幅な制限がかかり、令和3年度収支予算においても減額補正となったについて、詳しく説明がされました。

第2号議案 令和4年度中期計画について
 横山会長より、令和4年度青年会議中期計画について、新型コロナウイルス感染拡大による青年会議の現状と課題について説明がされ、合わせて今後ウィズコロナ、アフターコロナに向けて、青年会議として事業をどう展開していくかについて説明がされました。
 【事業展開と対策】
(1)各県代表幹事と全国の現状を共有するために、年に4回の幹事会を開催し、青年会議の連携強化を図ります。
(2)青年会議の連携強化・拡大を図るために、未組織地域での活動を展開し、各地域組織との交流を行います。
(3)青年会議としての活動を発信するために、全国大会を開催し、地元組織の活性や参加者の研鑽を深めます。
(4)次世代のリーダーとして研鑽を積むために、特別セミナーを開催し、議論を深め新しい時代に対応できる人材を育成します。
(5)より魅力的な青年会議を構築するために、新しい事業や研修を開催し、幹事が積極的にチャレンジできる機会を増やします。

第3号議案 令和4年度事業計画、予算について
【企画部】
 松山副会長(企画部長)より、令和4年度企画部事業計画として、広報部と連携を取りながら青年会議新バッジの販売に力を入れていくことについて説明がなされました。また令和4年度の企画部新規事業として保育学生、養成校教員とコラボした研修会を企画していきたいとの意向が示され、対話を設けて相互理解を深めたり、保育の魅力発信、課題解決、就職支援などに繋げていきたいとの説明がされました。また令和4年度特別セミナーについては、地方開催という新たな試みを模索し、宮崎大会が完全オンラインになったこと、会長のお膝元である宮崎市にて実施したいとの意向が示されました。
 企画部令和4年度事業計画の説明後、新規事業を含む令和4年度企画部予算について説明がされました。

【研修部】
 伊藤副会長(研修部長)より、令和4年度研修部事業計画として、時代に見合った新たな保育を創造するための、新たな研修体系を構築していきたいとの方向が示されました。具体的には、これからの保育界に欠かせない『ICT』を大きなテーマとして、様々な角度から継続して学びを深めるために、講師に「世界中の子ども達のいきる力を育てたい」を企業Visionに、スマートフォンやタブレット端末を活用した最先端の教育 コンテンツを提供し続ける、株式会社スマートエデュケーション代表の池谷氏をお招きし、単発で終わる研修ではなく継続研修として実施していきたいとの意向が示されました。研修部令和4年度事業計画の説明後、新規事業を含む令和4年度研修部予算について説明がされました。

【広報部】
 帯田副会長(広報部長)より、令和4年度広報部事業計画として、令和3年度に引き続き全私保連保育通信やホームページ等のツールを利用し、青年会議の様々な事業について積極的な情報発信を行っていくことについて意向が示されました。また青年会議の持つブランドイメージと新たなコンセプトである『Youth Conference with Children』を広く発信していくために、令和4年度の新規事業として、青年会議の新PR動画の作成、また青年会議の新たな会員向け冊子『Youth Conference with Children(仮称)』を年1回発行し、幅広く情報提供を行っていく意向が示されました。広報部令和4年度事業計画の説明後、新規事業を含む令和4年度広報部予算について説明がされました。

【調査研究部】
 堀田副会長(調査研究部長)より、令和4年度事業計画として、第40回全国大会宮崎大会で担当分科会であったコーチング研修会を開催すること、合わせて令和4年度の新規事業として、「社会福祉法人の他事業の実例調査」と題し、社会福祉法人の園経営以外の他事業を調査し、これからの事業運営の可能性について研究を行っていくことについて説明がされました。調査研究部令和4年度事業計画の説明後、新規事業を含む令和4年度調査研究部予算について説明がされました。

【総務部】
 遠藤副会長(総務部長)より、令和4年度事業計画として、幹事会、役員会、選考委員会や全国大会事前協議会を含む青年会議の各種会議計画について説明がされ、合わせて令和4年度新規事業として、幹事の出欠確認、資料のデジタル化や一斉送信、会議運営をしやすくするために「キッズノート」を活用してくことについて説明がされました。総務部令和4年度事業計画の説明後、新規事業を含む令和4年度総務部予算について説明がされました。

第4号議案 特別セミナーについて(企画部)
 令和4年2月9日に開催予定の、青年会議特別セミナー~withコロナ時代を生き抜くための経営とは?~(オンライン開催)について、松山副会長(企画部長)よりセミナーの具体的内容について説明されました。
 セミナーの目玉である講演には、株式会社福祉総研代表取締役の松本先生をお招きし、保育の公定価格の理解を深め、生き残るための経営を共に考えていきたいとの意向が示されました。また、恒例のパネルディスカッションでは「選ばれる園になるためのブランディング戦略とは?(仮)」と題し、これからの保育経営を担う青年保育者として未来ある子どもたちや現場で働く保育者のために、どう変化しなければならないのか、そのヒントを探っていきたいとの意向が示されました。

第5号議案 第41回全国私立保育連盟青年会議 愛知大会について
 竹腰公見愛知大会実行委員長より、大会趣旨文、予算書、運営方法について現段階での説明がされました。
[日時・会場]
日時:令和4年10月27日(木)~令和4年10月28日(金)
会場:名古屋東急ホテル
大会テーマ:PRODUCE~みとめ愛ち~

 本議案においては、幹事の皆様からたくさんの質疑応答があり、より活発な議論が展開されました。こういった議論を、代表幹事の先生方と積極的に進めることでより素晴らしい全国大会になっていくと思います。
 愛知大会の趣旨でもあります、『PRODUCE~みとめ愛ち~』には、子ども、保護者、地域、職員、保育に関わる全て方の認め合いを広げたい、そういった想いが込められています。皆様と共に考え、認め合い、高めあう、そんな素晴らしい全国大会になる、そう確信しています。

上記すべての審議事項については、全会一致により可決されました。

 

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2021.12.20

公益社団法人 全国私立保育連盟青年会議 
令和3年度 第7回役員会 報告

 令和3年11月2日(火)13:00~17:00、令和3年度第7回役員会が盛岡市のアイーナ・いわて県民情報交流センターで開催されました。
今年5月から「Creating New Value」をテーマに新執行部でスタートした全私保連青年会議。
新体制となったものの新型コロナウイルス感染拡大の影響により、これまで行った役員会はすべて完全オンライン形式での開催でした。
7回目にして初となる新執行部が全員揃って対面での役員会を開催することができました。
         

11月12日に開催される全私保連青年会議第3回幹事会に向けて、協議する内容は下記の通りです。
【協議内容】
1.補正予算について
2.中期計画について
3.令和4年度事業計画、予算について
4.第3回幹事会について
5.研修会について(研修部、企画部)
6.各部報告
7.その他

 今回のメインテーマは、「令和4年度各専門部の新規事業について」、それぞれの専門部から様々な提案がされ、とても有意義な時間となりました。昨年から続くコロナ禍の影響により、青年会議の様々な事業に制限がかかり、なかなかうまくいかないことも多かったですが、私たちは歩みを止めるわけにはいきません。常に前を向きながら、未来ある子どもたちのために今後青年会議として何ができるのか。役員全員で密に話し合い、様々な協議をすることで、コロナの先の道筋が少しずつ見えてきたような気がします。

 コロナ禍により急速に進んできたオンライン形式。今では会議や研修会までもオンラインが主流になりつつありますが、今回のような重要な会議をするには、やはり対面が一番良い、改めてそう感じました。もちろん、オンラインにはオンラインの良さがありますが、その場の雰囲気や空気感を直接感じることができるのはやっぱり対面だなと思うところでした。どうかこのままコロナが収束に向かいますように願いを込めて。

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2021.12.04

第40回全私保連青年会議宮崎大会開催報告

1 はじめ
 2021年9月28 日(火)~29 日(水)、宮崎県宮崎市・宮崎観光ホテルにおいて、大会テーマ「創造─日向で煌く未来」の下、全私保連青年会議宮崎大会を開催しました。コロナ禍で1年の開催延期となり、現地参加とオンライン参加を併せたハイブリット方式での開催を準備してきました。しかし、国の緊急事態宣言を受け、完全オンライン方式への切り替えを余儀なくされました。多くの変更を行った本大会でしたが、全国より290名の皆様にご参加いただき、無事2日間を終えることができました。

2 第1日目(9月28 日)
【開会式】
 川下勝利・全私保連会長、横山和明・全私保連青年会議会長が主催者を代表して挨拶を行い、続いて開催地を代表して徳重亮太・大会実行委員長が歓迎の挨拶を行いました。来賓の宮崎県知事・河野俊嗣様よりお祝いのメッセージ動画もいただきました。

【スペシャルトークセッション】
保育環境クリエイション─子どもの感性× 空間デザイン
 空間デザイナーでベルベッタ・デザイン代表の長谷川喜美氏と、RISSHO KID’S きらり岡本園長の坂本喜一郎氏の対談でした。まず坂本氏より、心地よい空間にこだわった自園の紹介があり、長谷川氏は光の色と特徴、光を使った作品、目的に合わせて色をうまく使うことなど、実例を挙げながら話されました。対談からは、作り手は伝えたいメッセージを作品からどう伝え、受け手はそのメッセージをどう感じ取るか、光と色に触れることで自由な発想力と創造力を伸ばせることを学びました。他業種のコラボでしたが根っこには共通する部分も多く、新鮮な視点での発見もあり、多くの刺激を受けた研修となりました。

【第1分科会 食育クリエイション─みかくの旅】
 (株)NYC 代表取締役社長のヒミ*オカジマ氏と、食生活応援団ベジフルバスケット理事長の矢野智香子氏に対談いただきました。「食育の原点はいつから始まるのか」「現代の食育の考え方の常識への思い」などを基本に、「食べることは楽しいこと」という気持ち、「食事は自分を作っていく」という、これからの目線を子どもたちと一緒に育んでいく方法を、オンラインの質疑応答を交えながら教えてくださいました。さまざまな食事風景や雰囲気に話が広がると、「食べ物だけではなく、言葉も一緒に食べる」という表現で食事の楽しさを伝えてくださり、いろいろなことに対する自分の意識や目線を考えさせられた研修となりました。


【第2分科会 ラーニングジャーニー】
 (一社)Learning journey 代表理事の堀昌浩氏、坂本喜一郎氏、竹内勝哉氏(長野・あそびの森あきわ園長)の鼎談で始まりました。ラーニングジャーニーは、これからの保育を考えることが重要なテーマとなっています。子どもたちが今後直面する新しい社会を生きていくために、私たち大人がどう関わっていくべきなのか、子どもが生まれながらに持っている学ぶ力をどう育んでいくのか。その第一歩は、私たちが子どもたちと一緒に学ぶパートナーとして保育を楽しむことを忘れてはならないこと、ゆとりを持って子どもたちが発するつぶやきを大切にすることを坂本・竹内両氏の事例から学びました。常にアンテナを立てて、子どもたちの夢や願いを叶えられる保育者でありたいと思える研修となりました。

3 第2日目(9月29 日)
【情勢報告】
 望月昌幸・全私保連常務理事より、新子育て安心プラン、処遇改善加算に係る研修要件、保育三団体の取り組み、令和4年度保育予算・制度等に向けた要望など、最新情勢をお伝えいただきました。

【記念講演】
MEGASTAR─子どもたちの未来への創造
 講師の(有)大平技研代表取締役・大平貴之氏は、小学4年生の時にプラネタリウムを見て感動し、自ら作りたくなり、成功と失敗を繰り返しながら長い年月、創意工夫を重ねてきました。そして、ついに個人レベルを遥かに超える画期的なプラネタリウムを完成させ、世界を驚かせました。大会運営会場で上映が始まると、満天の星空と大平氏のナレーションに会場は癒しの空間に…。星空は人の心を動かし感動させる力を持っていること、その星空を再現できる人の創造力の凄さ、夢を叶えるために探究心と向上心を持ち続けることの大切さを学びました。

4 おわりに
 青年会議全国大会を宮崎県で開催することが決まり、約3年間という長い準備期間でした。実行委員会では、コロナ禍で委員全員が集まることのできない時期もあり、少人数やオンラインで会議を続け、難しさもありましたが少しずつ前に進めていきました。そして大会開催にあたっては、多くの方々に支えていただいたことで実現することができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
 宮崎県保育連盟連合会青年部は、これまでの経験を一生の財産とし、これからの活動において、さらに創造を膨らませ飛躍していきたいと思います。 次回、愛知大会で皆様に再会できることを楽しみにしています。
(宮崎大会実行委員会一同)


第40回青年会議宮崎大会実行委員会メンバー

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2021.11.18

全国各地の青年部② 福岡市保育協会青年部

 全国各地の青年部組織紹介・第2回は、九州の代表的な都市・福岡市の福岡市保育協会青年部(以下、青年部)をご紹介します。人口減少・少子高齢社会へ向かう日本の中で、人口増加を続けている元気な街、それが福岡市です。人口増加と同様に、保育園や認定こども園も増え続けている中で、今年で設立36 年目を迎えた青年部。「新しいコトに挑戦!」をモットーに、コロナ禍での約1年半の間に取り組んだことを、福岡市保育協会青年部の古賀圭一郎部長にお話しいただきました。

1 世代交代が進行中
 福岡市保育協会の総務部管轄組織として、昭和60 年に結成された青年部は、福岡市保育協会加盟園に所属する45 歳以下のメンバーで構成されています。令和3年4月現在、280を超える加盟園の中から32 名の部員が加入している若い組織です。 
 毎年、定年による卒部と積極的な勧誘努力による入部を繰り返していますが、多い時には部員が50名近く所属する時代もありました。現在では第2次ベビーブーマー世代が卒部の時期に差し掛かり、部員数は減少傾向にあります。しかし、青年部が行ってきたさまざまな活動に興味を持ち、入部を検討したいという問い合わせがあったり、各園の園長先生からご子息を入部させたいといった問い合わせも増えており、毎年のように若い力が加わっています。


2 期待される青年部でありたい
 平成27 年に青年部から保育協会に起案して、初めて「就職フェア」を立ち上げた頃から、青年部の活動が注目されるようになりました。就職フェアはすぐに協会内の大きな行事の1つとなりました。協会内の広報調査委員会と協力しながら、事前準備・会場運営・養成校への告知・分析・検証といったPDCAサイクルの経験を重ねることで部員たちは自信と責任感を高め、より積極的に活動する集団に成長していったと思います。そして、このフェアをきっかけに職員採用につながった事例は数知れず、加盟園からの信頼や期待を感じるようになりました。
 この「青年部への期待」は、実は就職フェアのような具体的取り組みに対してのみではありません。各園が抱える課題は常に存在し、その解決のために「すぐに反応」、「タイムリーに取り掛かる」ことへの期待だと思います。「この問題、青年部で動いて、解決してもらえないかな?」と、園長会などでお声掛けいただくことがよくあります。親会では対応が難しく、また各園単体では対処できないような問題が多く存在するからです。職員の離職の問題、人材紹介コストの問題、取捨選択が難しいICT に関する問題、定員割れの常態化に関する問題など、挙げればきりがありませんが、すぐに解決するのは難しい、しかし、早急に手を打たないと後々大事になる事案ばかりです。
 青年部メンバーは、そういう危機感を持っている各園と意識を共有しながら活動しています。ボランティアのように振る舞うことがあっても、自分たちのこととして真剣に議論をしてきました。自分(自園)さえよければいいというメンバーがいないのが、私たちの魅力だと思っています。これは、歴代の先輩方から受け継いできた教えでもあります。


3 コロナ禍の今だからこそ、学ぶべきこと
 昨年から続くコロナ禍で、多くの活動やイベントができなくなってしまいました。青年部として集まる機会も限られ、オンライン中心の会議に終始していましたが、こんな時だからこそ、実際に顔を合わせての情報交換や共有が必要だと感じています。
◆青年部がコロナ禍で取り組んだ主な活動
① 緊急事態宣言明け直後の情報交換会
② 初のオンライン就職説明会(主催は保育協会)
③ コロナ発生対応マニュアルの講演
④ 人材紹介業者を知る研修会
⑤ キャッシュレス勉強会(オンライン)
 この他にも学びたいテーマはありましたが、これだけの研修に取り組めたことは大きな成果であったと思います。

4 就職支援サイトとの連携
 保育士人材確保の問題は、常に多くの園での課題です。何百人も集める就職フェアができない状況で、今年度は大手就職支援サイト「保育士バンク」との協働による福岡市専用就職支援サイトを立ち上げました。昨年オンライン説明会の難しさを経験し、リアルタイムでなくても求職者が情報収集できる今回のやり方に活路を見出すことにしました。
 今年9月~11 月までの3か月の掲載期間で、市内約170 園の情報を得ることができます。福岡市こども未来局の方にサイト内の福岡市の紹介動画に出演いただくなど、官民挙げての取り組みとなっています。現時点での成果はまだわかりませんが、「失敗しても次に生かせばいいったい!」という思いで、新しいことに挑戦し続けようと思っています。
*福岡市専用就職支援サイト
 https://www.hoikushibank.com/special/fukuoka

5 全国の青年部の仲間たちへ
 現在、福岡市保育協会の理事会メンバーはほとんどが青年部出身者であり、意思の疎通が図りやすい関係にあります。前述の就職支援サイトもそうですが、私たちのさまざまな提案に積極的に耳を傾けてくれる、とてもありがたい環境です。そんな私たちの取り組みや挑戦、時には失敗も、積極的に全国に発信していけたらと思っています。コロナ禍で人の往来が制限される中、必要なのは「情報発信」だと思います。周りが見えない中で、何か行動を起こすことは不安ですし、より勇気が必要です。オンライン研修などで得られる知識もありますが、同じような立場の青年部の仲間の奮闘や全国各地の特色ある保育実践を知り、さまざまな情報を得ることで、希望を持って前に進んでいけると思います。
 全国の皆さん、これからも福岡市保育協会青年部をよろしくお願いします!


福岡市保育協会青年部部長
(高美台保育園園長)
古賀圭一郎先生