研究成果

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2024.3

令和4年度委託調査研究・成果報告書

「平成30年度委託調査研究・研究成果報告書」
 子どもの権利条約には、日常の保育活動の中で起こる様々な場面に該当する内容が含まれています。しかし、その内容が日々の保育とどのように関係しているかを理解している人は果たしてどのくらいいるのでしょうか? 「子どもの権利条約」という名前は聞いたことがあるが、中身はわからない、というのが現状ではないでしょうか。
 保育・子育て総合研究機構の国際委員会は、かつて「保育国際交流運営委員会」として活動していた時期、日本が1994年に「子どもの権利条約」を批准してから20年を迎えた2014年6月から、2018年3月まで、この条約が保育の場でどのように活かされるのか、その実践のエピソードを紹介する記事を、「保育通信」に「子どもが幸せに今を生きるために保育園で活かす子どもの権利条約」と題して連載しました。エピソードは、現場の保育士に子どもの権利条約の内容を具体的にわかりやすく伝えるため、文章とともに4コマ漫画で描かれました。また、各エピソードが権利条約のどの条文に該当するのかを示しました。この「4コマ漫画」のシリーズは、2022年12月に一冊の書籍としてまとめられ、『コミックで発信☆保育に活かす<子どもの権利条約>…「保育通信」より…』と題して出版しました。
 今回、国際委員会は、2021年12月1日から2023年11月30日までの2年間にわたり「子どもの権利条約の本質をとらえ、同条約をどのように日常の保育実践に活かしていけるのかを探る」という研究テーマで、臨床心理士の木附千晶先生に研究を委託しました。これは、前述した「4コマ漫画」の連載の趣旨を引き継ぐものです。
 このたび、委託研究の報告書が提出されましたので、是非ご覧いただき、日々の保育の取り組みに役立ていただければ幸いです。
(読む手掛かり)
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木附千晶
子どもの権利条約(CRC)日本 代表、文京学院大学 非常勤講師、臨床心理士、公認心理師
(研究成果報告書)
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