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Report
2026.02.05
東京都民間保育協会青年委員会の取り組み
1 東京都民間保育協会青年委員会の歴史
東京都民間保育協会は、日本保育協会東京都区支部・東京都多摩支部、東京都私立保育園連盟、東京都三多摩地区保育連合会という、東京都内の4つの団体が統合・設立された協会であり、現在は都内約 1,300園が加盟する、全国でも大規模な保育団体です。それぞれ異なる歴史や背景を持つ団体が1つになった組織であるからこそ、多様な立場や考え方が共存しています。その中で、次代を担う世代がつながり、学び合う場の重要性が共有され、青年委員会の活動は、協会にとって重要な取り組みの1つとして位置づけられてきました。
青年委員会はこうした考え方の下、協会の内部組織として設置され、団体の枠を越えて人と人がつながる東京の青年組織として活動しています。名簿上の委員は賛助委員を含めて約100人、実際に企画や運営に関わるメンバーも約30人と、規模の大きい委員会となっています。この人数があるからこそ、多様な立場や経験を持つ委員の発想が持ち寄られ、企画や運営の場面でも自然と役割が生まれ、それぞれの強みを生かした行動につながっています。
2 研修活動の取り組み
現在の青年委員会の活動は、3つのグループに分かれて進められています。AグループとBグループは研修事業を担当し、日々の保育や園運営の中で感じている疑問や課題を出発点に、現場に持ち帰りやすい学びの場づくりを行っています。
2025年度のAグループでは、2回の研修を実施しました。1つ目は、東京都で新たに始まった事業に関連し、青年委員会の委員が所属する施設での実践事例を報告・共有する研修です。制度や事業の内容を説明することよりも、「実際にやってみてどうだったか」「現場ではどのような工夫をしているか」といった身近な実践を共有することで、参加者が自園での取り組みを具体的に思い描けるような場としました。始まったばかりの取り組みだからこそ、委員同士で経験を持ち寄り、安心して考えられる機会となりました。
2つ目の研修では、「保育所保育指針」をテーマに取り上げ、日々の保育実践を振り返りながら学びを深めました。あらためて保育指針を読み解くことで、日常の保育や職員との関わりがどのような考え方に支えられているのかを確認し、保育現場での判断や園全体の共通理解につなげることを意識した内容としました。
Bグループでは、保育の現場で日常的に行われている写真撮影に着目し、「子どもの今を切り取る撮影テクニック」をテーマとした研修を企画しています。保育の記録や発信の場面で写真が果たす役割を改めて考え、子どもの姿や育ちをより丁寧に伝えるための視点を学ぶ内容です。青年委員会内にとどまらず、関連する委員会にも参加を呼びかけることでより多くの方が気軽に参加できる研修となることをめざしています。
研修を2つのグループで担うことで、制度や理念を整理する学びと、日々の実践に寄り添った学びの両方を扱うことができています。委員自身が企画段階から関わることで、学び手であると同時に担い手としての経験を積むことができ、それが青年委員会全体の活動の広がりにもつながっています。
3 交流事業によるつながり
Cグループは交流事業を担当し、委員同士のつながりを深める活動を行っています。毎年夏には、委員本人だけでなく家族も参加するバーベキューを開催しており、日常の業務から少し離れた場で、家族ぐるみの交流を図っています。園や法人、立場を越えて顔を合わせることで、委員同士の関係がより身近なものとなり、継続的な関わりにつながっています。こうした交流の場で生まれた関係性が、その後の研修や協会の事業への参加に広がっていくことも少なくありません。
青年委員会の活動は、委員会内にとどまるものではありません。東京都民間保育協会が主催する「TOKYO 保育園フェア」や「TOKYO 保育フォトコンテスト」では、協会の先生方とともに企画や運営に携わり、抽選会の運営や表彰式、市区町村へのキャラバン運営などを担当してきました。こうした協会の事業への参画を通して、青年委員は組織運営や広報の視点を学ぶとともに、世代を越えた関係性を築く機会を得ています。
4 全私保連青年会議東京大会開催を通して
2024年には、第43回全私保連青年会議東京大会を開催しました。大会誘致の検討から開催までにはおよそ2年にわたる準備期間があり、青年委員会を中心に実行委員会を組織し、総務、広報、研修、おもてなしなどの役割分担の下、段階的に準備を進めました。役員会や実行委員会を重ねながら、オンラインツールも活用し、委員間で情報を共有しながら足並みをそろえた運営を心がけました。
大会当日は、若手世代に限らず、全国各地から 約 800人の参加者を迎え、研修や情報交換を通じて活発な学びと交流が行われました。青年委員会としても、これまでの研修や交流事業を通して培ってきた経験を生かし、準備から当日運営まで、多くの委員がそれぞれの役割を担いながら大会を支えました。また東京大会開催を1つの契機として、協会内において青年委員会の活動が改めて共有され、これまで関わる機会がなかった方や、関わり方がわからなかった方が青年委員会の活動に目を向けるきっかけにもなりました。大会準備や運営を通じて新たに委員として加わる仲間も増え、青年委員会の活動が次につながる手応えを感じる機会となりました。
本大会の開催にあたり、ご参加いただいた皆様、ならびに関係各位のご理解とご協力により、東京大会を無事に終えることができました。この場を借りて、心より感謝申し上げます。
規模の大きな協会であるからこそ課題や悩みも多様ですが、青年委員会では「つながり、ともに学ぶ」という考え方の下、まず人と人がつながることを大切にし、そのつながりの中で学びや気づきを共有してきました。今後も、全国の仲間と連携しながら、それぞれの地域での実践を持ち寄り、次代の保育を担う世代としての役割を果たしていきたいと考えています。
(菊地 幹/[社福]東京児童協会事務局次長)
青年委員会のメンバー
研修会の様子
家族も参加する毎夏恒例のバーベキュー
第43回全私保連青年会議東京大会(2024年)
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東京都民間保育協会は、日本保育協会東京都区支部・東京都多摩支部、東京都私立保育園連盟、東京都三多摩地区保育連合会という、東京都内の4つの団体が統合・設立された協会であり、現在は都内約 1,300園が加盟する、全国でも大規模な保育団体です。それぞれ異なる歴史や背景を持つ団体が1つになった組織であるからこそ、多様な立場や考え方が共存しています。その中で、次代を担う世代がつながり、学び合う場の重要性が共有され、青年委員会の活動は、協会にとって重要な取り組みの1つとして位置づけられてきました。
青年委員会はこうした考え方の下、協会の内部組織として設置され、団体の枠を越えて人と人がつながる東京の青年組織として活動しています。名簿上の委員は賛助委員を含めて約100人、実際に企画や運営に関わるメンバーも約30人と、規模の大きい委員会となっています。この人数があるからこそ、多様な立場や経験を持つ委員の発想が持ち寄られ、企画や運営の場面でも自然と役割が生まれ、それぞれの強みを生かした行動につながっています。
2 研修活動の取り組み
現在の青年委員会の活動は、3つのグループに分かれて進められています。AグループとBグループは研修事業を担当し、日々の保育や園運営の中で感じている疑問や課題を出発点に、現場に持ち帰りやすい学びの場づくりを行っています。
2025年度のAグループでは、2回の研修を実施しました。1つ目は、東京都で新たに始まった事業に関連し、青年委員会の委員が所属する施設での実践事例を報告・共有する研修です。制度や事業の内容を説明することよりも、「実際にやってみてどうだったか」「現場ではどのような工夫をしているか」といった身近な実践を共有することで、参加者が自園での取り組みを具体的に思い描けるような場としました。始まったばかりの取り組みだからこそ、委員同士で経験を持ち寄り、安心して考えられる機会となりました。
2つ目の研修では、「保育所保育指針」をテーマに取り上げ、日々の保育実践を振り返りながら学びを深めました。あらためて保育指針を読み解くことで、日常の保育や職員との関わりがどのような考え方に支えられているのかを確認し、保育現場での判断や園全体の共通理解につなげることを意識した内容としました。
Bグループでは、保育の現場で日常的に行われている写真撮影に着目し、「子どもの今を切り取る撮影テクニック」をテーマとした研修を企画しています。保育の記録や発信の場面で写真が果たす役割を改めて考え、子どもの姿や育ちをより丁寧に伝えるための視点を学ぶ内容です。青年委員会内にとどまらず、関連する委員会にも参加を呼びかけることでより多くの方が気軽に参加できる研修となることをめざしています。
研修を2つのグループで担うことで、制度や理念を整理する学びと、日々の実践に寄り添った学びの両方を扱うことができています。委員自身が企画段階から関わることで、学び手であると同時に担い手としての経験を積むことができ、それが青年委員会全体の活動の広がりにもつながっています。
3 交流事業によるつながり
Cグループは交流事業を担当し、委員同士のつながりを深める活動を行っています。毎年夏には、委員本人だけでなく家族も参加するバーベキューを開催しており、日常の業務から少し離れた場で、家族ぐるみの交流を図っています。園や法人、立場を越えて顔を合わせることで、委員同士の関係がより身近なものとなり、継続的な関わりにつながっています。こうした交流の場で生まれた関係性が、その後の研修や協会の事業への参加に広がっていくことも少なくありません。
青年委員会の活動は、委員会内にとどまるものではありません。東京都民間保育協会が主催する「TOKYO 保育園フェア」や「TOKYO 保育フォトコンテスト」では、協会の先生方とともに企画や運営に携わり、抽選会の運営や表彰式、市区町村へのキャラバン運営などを担当してきました。こうした協会の事業への参画を通して、青年委員は組織運営や広報の視点を学ぶとともに、世代を越えた関係性を築く機会を得ています。
4 全私保連青年会議東京大会開催を通して
2024年には、第43回全私保連青年会議東京大会を開催しました。大会誘致の検討から開催までにはおよそ2年にわたる準備期間があり、青年委員会を中心に実行委員会を組織し、総務、広報、研修、おもてなしなどの役割分担の下、段階的に準備を進めました。役員会や実行委員会を重ねながら、オンラインツールも活用し、委員間で情報を共有しながら足並みをそろえた運営を心がけました。
大会当日は、若手世代に限らず、全国各地から 約 800人の参加者を迎え、研修や情報交換を通じて活発な学びと交流が行われました。青年委員会としても、これまでの研修や交流事業を通して培ってきた経験を生かし、準備から当日運営まで、多くの委員がそれぞれの役割を担いながら大会を支えました。また東京大会開催を1つの契機として、協会内において青年委員会の活動が改めて共有され、これまで関わる機会がなかった方や、関わり方がわからなかった方が青年委員会の活動に目を向けるきっかけにもなりました。大会準備や運営を通じて新たに委員として加わる仲間も増え、青年委員会の活動が次につながる手応えを感じる機会となりました。
本大会の開催にあたり、ご参加いただいた皆様、ならびに関係各位のご理解とご協力により、東京大会を無事に終えることができました。この場を借りて、心より感謝申し上げます。
規模の大きな協会であるからこそ課題や悩みも多様ですが、青年委員会では「つながり、ともに学ぶ」という考え方の下、まず人と人がつながることを大切にし、そのつながりの中で学びや気づきを共有してきました。今後も、全国の仲間と連携しながら、それぞれの地域での実践を持ち寄り、次代の保育を担う世代としての役割を果たしていきたいと考えています。
青年委員会のメンバー
研修会の様子
家族も参加する毎夏恒例のバーベキュー
第43回全私保連青年会議東京大会(2024年)