青年会議

活動報告

Report

2025.01.08

(一社)岐阜県民間保育園・認定こども園連盟青年部の紹介と
第67回全国私立保育研究大会 飛騨高山大会へのお誘い

1 岐阜ってどんなところ?
【岐阜の歴史─天下分け目!歴史的決戦の舞台】
「壬申(じんしん)の乱」「承久(じょうきゅう)の乱」「関ヶ原の戦い」など、時代ごとに「天下分け目」と称される多くの戦いが繰り広げられた、まさに決戦の地が岐阜県です。
 「岐阜」の名付け親といわれる織田信長は、ここから天下統一を目指しました。県内各地に多くの史跡が残り、今でも歴史が息づいています。
【岐阜の自然─清流と山々に愛されし土地】
 海のない内陸県・岐阜の魅力は、なんといっても標高0mの平野から 3,000mを超える山岳地まで変化に富んだ自然です。
 北部の飛騨地域は日本でも指折りの険しくも美しい山々が連なり、南部の美濃地域では木曽三川が豊かな土壌を生み出してきました。山登りも川遊びもすべて暮らしとともに。それが岐阜ライフです。
【岐阜の産業─航空機から「匠の技」が光る伝統産業まで】
 製造業が盛んな岐阜県では、かつては繊維、陶磁器が主力でしたが、現在は自動車・航空機部品をはじめ、一般機械、電気機械まで幅広く生産しています。伝統産業の継承も盛んで、「美濃焼」「関の刃物」「飛騨の木工」など、各地に歴史・文化・自然に根差した最上級の「匠(たくみ)の技」が受け継がれています。
【岐阜の観光地─心に語りかける絶景の旅へ】
 世界遺産に登録された雪景色が絶景の「白川郷合掌造り集落」、日本三名泉に数えられる「下呂温泉」、昔ながらの古い町並みでの散策が楽しい高山や郡上八幡(ぐじょうはちまん)など、岐阜には心を澄ませたい時に来訪したい観光地が数多くあります。

2 青年部の概要
 岐阜県青年部は、もともとは保育団体ごとで組織され活動していましたが、(一社)岐阜県民間保育連盟が設立されたことにより、全国私立保育連盟・日本保育協会の二団体の地方組織となり、2013(平成25)年に発足しました。その後、(一社)岐阜県民間保育園・認定こども園連盟(以下、「本連盟」)となるにあたり、全国認定こども園協会を含む三団体の地方組織となりました。
 2024(令和6)年4月時点で、25名の部員で活動しています。

3 青年部の活動
 青年部は青年部長をはじめとする執行部や、各委員長を中心に委員会活動を行っています。他にも各保育団体の研修会への参加や役員活動も行っています。また、本連盟内の各部の活動や後方支援も行っています。
【保育研修委員会】
 保育研修委員会は、主に保育・教育についての研修を企画する委員会です。保育の質が求められる昨今。さらには保育・教育のあり方は時代や社会の流れの中で常に変化し続けています。保育研修委員会では、全国にて革新的な保育を実践している施設への視察研修や、講師としてお招きし研修会を企画・開催しています。また、若い経営者が自園の保育や教育を自ら伝え話すことが大切だと考え、青年部員の施設への視察研修を行い、若手の育成も行っています。
【制度研修委員会】
 制度研修委員会は、主に経営・制度についての研修を企画する委員会です。少子化の時代においての園の経営は若手にとっても重要な検討事項です。園の運営だけではなく、変動する制度の研究も必要不可欠です。全国で革新的な運営をされている法人や施設の方を講師としてお招きして、研修会や視察研修を企画・開催しています。また、青年部内で運営や制度において悩みや困っていることを題材として、研修を企画・開催することも行っています。
【県対委員会】
 県対委員会は、岐阜県議会議員の方々へ岐阜の保育現場の現状を伝え、理解を図るための研修を行う委員会です。
 子どもや親が安心して生活するための支援は保育園・認定こども園でも重要な役割ですが、そこには議員の方々の保育・教育に関する理解が必須だと考えます。若手の青年部と議員の方々との意見の交流が、岐阜に暮らす子育て世代が住みやすい環境に少しでもつながるように研修を企画・開催しています。
【定期例会】
 定期例会は総会を含め、年間5回ほど開催しています。青年部の事業計画や事業報告、研修計画や企画検討はもちろんですが、青年部員同士の情報交換も大事にしています。
【保育団体研修会】
 全国私立保育連盟・日本保育協会・全国認定こども園協会の主催する研修会へ参加します。今の時代は情報が大切です。全国の研修に参加することは、自身の研鑽だけでなく、同じ志を持つ仲間との出会いにもつながります。若手だからこそ軽快に動くことができたり、柔軟なものの捉え方ができたりするので、積極的に呼びかけ、部員皆で参加することを心がけています。
【連盟活動と援助】
 本連盟では、青年部とは別に組織を構成する各部署において青年部の若手が活躍しています。特に、例年開催される本連盟と岐阜県が共催で行う「保育士になるためのJobフェア」は、青年部から選出の委員が県の職員と話し合いながら、岐阜県で働く保育士の就職説明会の充実につながるよう努めています。
 対象者も養成校の就職生だけではなく、県内の中学生・高校生・養成校在学生・潜在保育士を対象に、本連盟加盟園のブース、岐阜県の保育士・保育所支援センターによるブース、県内外の養成校ブースといった総合的な就職説明会となっています。参加者が退屈しないようなイベントや計画を企画していくことで、保育士不足に対しての対応策や課題と向き合う姿勢も培われています。


 第67回全国私立保育研究大会

4 飛騨高山大会へのお誘い
 2025年6月に第67回全国私立保育研究大会を、岐阜県・飛騨高山で開催します。“ニッポンのまんなかで「こどもまんなか」を語る ホイク・ド・ターケ・マルケ”をテーマに掲げました。
 一般的に、ある分野に溢れんばかりの情熱を傾けている人のことを、敬意を込めて「○○バカ」と言うことがありますが、岐阜言葉ではそれを「○○ドターケ」と言います。さらにそんな人がたくさんいる様子を「○○マルケ」と言いますので、まさに全国私立保育研究大会に受け継がれている雰囲気を岐阜流に表現しています。ニッポンのまんなかでの大会にふさわしく、いつも子どもたちのことで頭がいっぱいの仲間たちによる、「こどもまんなか」を語り合う場にしたいと考えています。なお、参加者は全国から 1,500人を予定しています。
 さまざまな課題が山積している現状ではありますが、飛騨高山大会が全国から集まった「保育ドターケ」による活気あふれる研究発表の場となり、その記憶が保育現場に深く共有されていくことを願っています。全国の皆様のご参加をお待ちしています。
(三宅弘教/岐阜県民間保育園・認定こども園連盟青年部部長)


 第65回全国私立保育研究大会・徳島大会にて(2023年6月)