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Report
2024.10.07
福井県保育同友会青年部の紹介
1 福井県の魅力
■魅力その①
福井県は海や山に囲まれた自然豊かな環境で、東尋坊(とうじんぼう) や三方五湖(みかたごこ)などの景勝地が有名です。また、平均寿命や子どもの学力などさまざまな分野では日本のトップクラスで、日本総合研究所が発表した「全 47都道府県幸福度ランキング」では、2014年版~2022年版まで5回連続で日本一に輝いています。さらに、昨年3月には北陸新幹線が福井県の敦賀(つるが)まで延線し、観光地としても注目されています。
■魅力その②
日本最大の恐竜化石発掘現場がある勝山市の「福井県立恐竜博物館」は世界三大恐竜博物館に数えられ、多くの恐竜ファンが訪れる人気スポットです。日本で発掘された恐竜の化石のうち約8割が福井県で発見されているため、福井県は恐竜王国と呼ばれています。新種の恐竜の化石が発見され、「フクイサウルス」「フクイラプトル」「フクイベナートル」など「フクイ」と名のつく恐竜が多数います。
■魅力その③
世界三大眼鏡生産地の一つで日本製の眼鏡フレームの約95%を生産している鯖江市。その生産が始まったきっかけは今から100年以上前のことです。農業以外に産業がなく、冬は雪深い暮らしを向上させるため、「国産のめがねの祖」と言われる増永五左衛門(ますなが ござえもん)が大阪から職人を招き、農家の副業として広めました。1981年には世界初の軽くて丈夫なチタン製眼鏡の開発・生産に成功。高品質の鯖江の眼鏡は世界から注目を集めています。今、皆さんがかけている眼鏡も、もしかすると鯖江産かも……。
2 福井県青年部の紹介
1984年に福井県青年部が発足して今年で40年。コロナ渦に世代交代を行い、青年部員は現在20名で活動しています。発足当時は片手で数えられる程の青年部員だったと聞いています。その頃から比べると人数も増え、さまざまな勉強会や活動を行えるような規模の部員数になりました。これも40年間脈々と受け継がれてきた先輩・OB青年部員の先生方のご尽力あっての今だと感じています。
コロナ渦で活動が制限されていましたが、青年部員同士の情報交換はさまざまな形で行ってきて、5類感染症移行後もスムーズに活動の再開が行えていると感じています。コロナ渦を経て、逆に部員同士のつながりはより強くなっていると思われます。
3 青年部活動の紹介
■輪読会の開催
新しい試みとして、今年から始めた活動です。参加者が車座になり、『保育の変革期を乗り切る園長の仕事術』(田澤里喜・若月芳浩編著、中央法規出版)を読み合わせしていきます。年4回を基本に、最終回は講師を招いての振り返りを考えています。
園長は、さまざまな場面で判断を求められる運営の責任者です。そのため、ある意味孤独だったり、園長だからこその悩みやストレスを抱えたりしている先生は多いと思います。そういった立場の者同士が悩みを共有したり、アドバイスをしたり、またアドバイスをもらったりと、テキストの学びもありながら、それぞれの園の取り組みを知ったり、園長としての心構えを改めて認識したりと自分を見つめ直す貴重な時間になっていると思われます。
7月に初回が終わりましたが、青年部に加えて女性部の先生方にも参加をいただいての開催となり、楽しく、いろいろな学びを得る機会となりました。
■石川県青年部との交流研修会の開催・初の女性部との合同研修会
同じ北陸の隣県で、これまでにも何回か交流研修会を行ってきました。久しぶりの交流研修会は、前回は石川県開催だったので今回は福井県開催としました。また今回は、初めての試みとして福井県民間保育連盟女性部との合同研修も兼ねた研修会となり、多くの女性部の先生方に参加いただきました。福井市の森田さくらこども園を会場に、前半は園見学、後半は女性部部長・石川県青年部部長・福井県青年部部長をパネリストにパネルディスカッションを行いました。少子化の影響を真面(まとも)に受けている地域も生じている昨今、今後はどのような園の運営が必要なのか、保護者に選ばれる園とは等々、国からの新情報も織り込みながら、目まぐるしい時代や社会の動きに対応していくためのエッセンスを学べた研修となりました。もちろん、その後は女性部の先生を交えた情報交換会もしっかり行いました。
4 福井県青年部としてこれから……
■一人一人の心構えとして
コロナ渦の経験を得て、社会が変わり、コロナ渦前は当たり前にできていたことが今はできなくなったことも出てきました。逆にこれまで普通に行っていたことが、改めて考えるとおかしいのでは?ということも出てきました。当たり前を疑うよいきっかけとなりました。そのような時代の中、地域の中で求められているニーズをいち早くキャッチし、それに応えていくことが求められます。そうした中で、部員同士の横のつながりがこれからより一層大事になってきますし、自分のこと(自園のこと)を語れる関係性も大切にしていきたいと個人的には思っています。これからの福井県青年部の活動で大事にしていきたいことを挙げたいと思います。
■保育士のポジティブイメージを広めていく
保育士不足が叫ばれている中、まだまだ保育士のネガティブなイメージのニュースが目につきますし、養成校でもなかなか学生が集まらないという現実があることは、青年部としても黙って見過ごしている訳にはいきません。ポジティブなイメージを青年部の活動を通して発信していきたいと思っています。青年部ならではの行動力をもって少しずつ進めていけるものだと思っています。
■青年部部員の発掘
全国的に見ても、新部員が入らないという悩みをよく聞きますが、福井県でも同じくなかなか青年部部員が増えない状況にあります。保育に対して熱い思いをもっている人や管理者として同じ悩みを抱えている人を積極的に探して、そのような先生にはぜひ、青年部に入ってもらいたく思っています。
■他団体との交流
今年度は女性部との合同研修会も実現できて、他団体との先生との研修や交流を行うことができているところです。研修の幅も広がっていきますし、青年部の活動を女性部の先生に知ってもらう機会にもなっています。これからも積極的に他団体との研修会や交流会を行っていきたいと思っています。
■青年部ならではの研修会の開催
今年度は「輪読会「」石川県青年部との交流研修会」を行いましたが、これからはさまざまな視点をもって保育運営を考えないといけない時代です。青年部の行う研修は青年部一人一人から学びたいことや今気になっていることなどを挙げてもらい、研修内容を決めています。引き続き青年部部員の意向を聴きながら、ともに語り、さまざまなことを発信できる研修内容を今後も考えていきたいと思います。
(藤澤賢之/福井県保育同友会青年部)
石川・福井交流研修会の様子(パネルディスカッション)
石川・福井交流研修会の様子(園見学)
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■魅力その①
福井県は海や山に囲まれた自然豊かな環境で、東尋坊(とうじんぼう) や三方五湖(みかたごこ)などの景勝地が有名です。また、平均寿命や子どもの学力などさまざまな分野では日本のトップクラスで、日本総合研究所が発表した「全 47都道府県幸福度ランキング」では、2014年版~2022年版まで5回連続で日本一に輝いています。さらに、昨年3月には北陸新幹線が福井県の敦賀(つるが)まで延線し、観光地としても注目されています。
■魅力その②
日本最大の恐竜化石発掘現場がある勝山市の「福井県立恐竜博物館」は世界三大恐竜博物館に数えられ、多くの恐竜ファンが訪れる人気スポットです。日本で発掘された恐竜の化石のうち約8割が福井県で発見されているため、福井県は恐竜王国と呼ばれています。新種の恐竜の化石が発見され、「フクイサウルス」「フクイラプトル」「フクイベナートル」など「フクイ」と名のつく恐竜が多数います。
■魅力その③
世界三大眼鏡生産地の一つで日本製の眼鏡フレームの約95%を生産している鯖江市。その生産が始まったきっかけは今から100年以上前のことです。農業以外に産業がなく、冬は雪深い暮らしを向上させるため、「国産のめがねの祖」と言われる増永五左衛門(ますなが ござえもん)が大阪から職人を招き、農家の副業として広めました。1981年には世界初の軽くて丈夫なチタン製眼鏡の開発・生産に成功。高品質の鯖江の眼鏡は世界から注目を集めています。今、皆さんがかけている眼鏡も、もしかすると鯖江産かも……。
2 福井県青年部の紹介
1984年に福井県青年部が発足して今年で40年。コロナ渦に世代交代を行い、青年部員は現在20名で活動しています。発足当時は片手で数えられる程の青年部員だったと聞いています。その頃から比べると人数も増え、さまざまな勉強会や活動を行えるような規模の部員数になりました。これも40年間脈々と受け継がれてきた先輩・OB青年部員の先生方のご尽力あっての今だと感じています。
コロナ渦で活動が制限されていましたが、青年部員同士の情報交換はさまざまな形で行ってきて、5類感染症移行後もスムーズに活動の再開が行えていると感じています。コロナ渦を経て、逆に部員同士のつながりはより強くなっていると思われます。
3 青年部活動の紹介
■輪読会の開催
新しい試みとして、今年から始めた活動です。参加者が車座になり、『保育の変革期を乗り切る園長の仕事術』(田澤里喜・若月芳浩編著、中央法規出版)を読み合わせしていきます。年4回を基本に、最終回は講師を招いての振り返りを考えています。
園長は、さまざまな場面で判断を求められる運営の責任者です。そのため、ある意味孤独だったり、園長だからこその悩みやストレスを抱えたりしている先生は多いと思います。そういった立場の者同士が悩みを共有したり、アドバイスをしたり、またアドバイスをもらったりと、テキストの学びもありながら、それぞれの園の取り組みを知ったり、園長としての心構えを改めて認識したりと自分を見つめ直す貴重な時間になっていると思われます。
7月に初回が終わりましたが、青年部に加えて女性部の先生方にも参加をいただいての開催となり、楽しく、いろいろな学びを得る機会となりました。
■石川県青年部との交流研修会の開催・初の女性部との合同研修会
同じ北陸の隣県で、これまでにも何回か交流研修会を行ってきました。久しぶりの交流研修会は、前回は石川県開催だったので今回は福井県開催としました。また今回は、初めての試みとして福井県民間保育連盟女性部との合同研修も兼ねた研修会となり、多くの女性部の先生方に参加いただきました。福井市の森田さくらこども園を会場に、前半は園見学、後半は女性部部長・石川県青年部部長・福井県青年部部長をパネリストにパネルディスカッションを行いました。少子化の影響を真面(まとも)に受けている地域も生じている昨今、今後はどのような園の運営が必要なのか、保護者に選ばれる園とは等々、国からの新情報も織り込みながら、目まぐるしい時代や社会の動きに対応していくためのエッセンスを学べた研修となりました。もちろん、その後は女性部の先生を交えた情報交換会もしっかり行いました。
4 福井県青年部としてこれから……
■一人一人の心構えとして
コロナ渦の経験を得て、社会が変わり、コロナ渦前は当たり前にできていたことが今はできなくなったことも出てきました。逆にこれまで普通に行っていたことが、改めて考えるとおかしいのでは?ということも出てきました。当たり前を疑うよいきっかけとなりました。そのような時代の中、地域の中で求められているニーズをいち早くキャッチし、それに応えていくことが求められます。そうした中で、部員同士の横のつながりがこれからより一層大事になってきますし、自分のこと(自園のこと)を語れる関係性も大切にしていきたいと個人的には思っています。これからの福井県青年部の活動で大事にしていきたいことを挙げたいと思います。
■保育士のポジティブイメージを広めていく
保育士不足が叫ばれている中、まだまだ保育士のネガティブなイメージのニュースが目につきますし、養成校でもなかなか学生が集まらないという現実があることは、青年部としても黙って見過ごしている訳にはいきません。ポジティブなイメージを青年部の活動を通して発信していきたいと思っています。青年部ならではの行動力をもって少しずつ進めていけるものだと思っています。
■青年部部員の発掘
全国的に見ても、新部員が入らないという悩みをよく聞きますが、福井県でも同じくなかなか青年部部員が増えない状況にあります。保育に対して熱い思いをもっている人や管理者として同じ悩みを抱えている人を積極的に探して、そのような先生にはぜひ、青年部に入ってもらいたく思っています。
■他団体との交流
今年度は女性部との合同研修会も実現できて、他団体との先生との研修や交流を行うことができているところです。研修の幅も広がっていきますし、青年部の活動を女性部の先生に知ってもらう機会にもなっています。これからも積極的に他団体との研修会や交流会を行っていきたいと思っています。
■青年部ならではの研修会の開催
今年度は「輪読会「」石川県青年部との交流研修会」を行いましたが、これからはさまざまな視点をもって保育運営を考えないといけない時代です。青年部の行う研修は青年部一人一人から学びたいことや今気になっていることなどを挙げてもらい、研修内容を決めています。引き続き青年部部員の意向を聴きながら、ともに語り、さまざまなことを発信できる研修内容を今後も考えていきたいと思います。
石川・福井交流研修会の様子(パネルディスカッション)
石川・福井交流研修会の様子(園見学)