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2023.10.05
(公社)千葉市民間保育園協議会青年委員会の紹介
1 相談できる仲間づくりを目指して
千葉市民間保育園協議会が2011年に公益社団法人化してから10年以上経ちました。2015年4月に子ども・子育て支援新制度が施行され、保育施設が多様化し、千葉市の保育環境も大きく変わりました。 2011 年度は公立園 60、民間園 49 園でしたが、2021年度当初には公立園 57、民間園(認定こども園、小規模保育事業等も含)290園にまでなりました。 2011年当時は待機児童が多く、千葉市は待機児童0を目指し環境整備を行い、2023年度は3年連続待機児童0となりました。一方、保育施設の急増に保育の質の確保が大きな課題となっています。
現在、千葉市民間保育園協議会加盟園は 130 園を数え、青年委員会は20名余が所属し活動していますが、施設長になったばかりで「どうしたら安定した雇用ができるのか」「保育の質をどう高めればいいのか」など、戸惑いを感じている施設長も多くいます。また、慣れない環境で一生懸命保育を行った結果、「虐待」や「不適切な保育」につながってしまうことがあるかも知れません。そうならないように保育の質の向上を目指し、広い視野を持って、悩んだ時には相談できる仲間づくりが青年委員会には求められています。そこで若い施設長の活動の場を設けて、互いに学び合える活動を行っています。活動内容は主に、情報交換、勉強会、地域支援活動、復興支援活動、全私保連青年会議への参加などがあります。
2 活動内容について
青年委員会ではこれまで多くの活動を行ってきました。その内容は、施設見学会や公定価格勉強会などじっくり学ぶものから、キャンプ研修や腰痛予防講座などユニークな取り組みもありました。
① 情報交換
毎回開催/議題を定めず、各委員が施設運営等で抱いている課題などを出し合って意見交換を行う。
② 施設見学
毎年実施/市内認可保育施設、児童養護施設、自立支援施設、県内外小学校等で見学会を実施。
③ 保育の魅力発信
不定期開催/著名人を招いて、保育や子育てについてトークライブを開催。
④ 公定価格勉強会
毎年実施/全私保連保育制度検討会単価検討部会・大森部会長より解説。
⑤ 地域支援活動
毎年開催/年に一度、千葉市の子育て家庭を対象として行われる「子育てフェスティバル」の運営や、子育て家庭を対象とした研修などを行う「保育大会」などの企画運営。
⑥ 腰痛予防講座
毎年開催/保育士として長く勤められるよう理学療法士、作業療法士による保育現場での動きの確認やストレッチの講座。
⑦ 保育所保育指針勉強会
不定期開催/青年委員による勉強会。
⑧ 男性保育士研修会
不定期開催/市内の男性保育士勉強会主催。
⑨ キャンプ研修
不定期開催/青年委員によるキャンプで使える遊びなどの研修。
年度始めに、会として何を行いたいかを話し合うと、毎年一番多く挙げられるのは定期的な情報交換の場を設けることでした。青年委員の約半数はここ5年間で施設長になったばかりで、不安を感じることも多く、同じ境遇にある青年委員に話を聞いてもらいたいという要望が多く上がってきます。実際、情報交換を行うと話が尽きないことも多々あります。それだけ施設長として、孤独や不安を抱いていることが多いのだと思います。各委員が思いを話し合える場の提供を大切にしていきたいと思います。
3 10 年間で 40 回以上!福島県南相馬市への復興支援活動
青年委員会の主な活動の一つとして、復興支援活動があります。東日本大震災発生から現在に至るまで、福島県南相馬市にある民間保育施設3園に復興支援活動を行ってきました。南相馬市は福島第一原発から 20~30㎞に位置し、「緊急時避難準備区域」に指定され「暮らすことは可能、ただし何かあったら即座に逃げること」という地域でした。発災当時は休園、避難を余儀なくされ、約1か月以上戻ることができませんでした。その後、戻ることが可能となり、住民は戻っていました。子どもたちも戻っていましたが、区域内に保育施設の設置は認められなかったので、家族以外の人とあまり関わりを持つことができず、屋内でゲームばかりしていました。そうした生活が続き、子どもたちには発語の遅れやストレス行動が見られるようになっていました。
この状況を憂慮し、3園が協力して緊急時避難準備区域外に臨時の保育園を設立、2011年5月より保育を始めました。しかし、行政は子どもを集めてはいけないという理由で民間保育施設の設立を認めず、要望があったにもかかわらず約3か月間も運営費を支給しませんでした。この事態を知った全国私立保育連盟、日本保育協会の当時の会長が行政に直接陳情し、運営費が支給されるようになりました。青年委員会は、不足していた葉物野菜やお米など 安全な食品を届け、安定的に給食提供ができるよう支援を行いました。今では夏祭りや餅つきの手伝いをする活動を行っています。2011年から今年の夏祭りの手伝いで現地を訪れた活動はじつに41回に及び、多くの青年委員や委員の家族、協議会会員、学生ボランティアの方々に参加いただきました。
こうした緊急時の対応や継続的支援活動は、個人ではなく「団体」だからこそできる活動です。この支援活動を通じて仲間一人ひとりが協力し、支え、励ますことが何より大切だと改めて思いました。
4 青年活動へ期待すること
現在、全国の保育現場ではコロナ禍の影響もあり、保育士の数が減少しています。そのため現場にいる職員は多くの作業が求められ、保育現場で働くことの大変さばかりが目立つようになりました。また、虐待や不適切な保育の問題が大きく報道され、保育のネガティブなイメージが多くの人の目に触れる機会が増えました。実際、「やりたくない仕事」と検索すると今までランクインしてなかった「保育士」が上位に上がっています。一方、子どもたちに「将来なりたい仕事」を聞くと必ず上位にランクインする仕事でもあります。こうした状況を改善するために、保育士の処遇や待遇の改善はもちろんのこと、保育のおもしろさや魅力を発信することも青年活動の大きな役割だと思っています。
地域で協力し合い、保育施設が子どもの成長にとって最善の場となるよう、また子どもたちが安心して「なりたい職業」と言えるようにこれからも活動していきたいと思っています。
(山﨑竜二/千葉市民間保育園協議会青年委員会副委員長)
福島県南相馬市へ夏祭りの手伝いに
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千葉市民間保育園協議会が2011年に公益社団法人化してから10年以上経ちました。2015年4月に子ども・子育て支援新制度が施行され、保育施設が多様化し、千葉市の保育環境も大きく変わりました。 2011 年度は公立園 60、民間園 49 園でしたが、2021年度当初には公立園 57、民間園(認定こども園、小規模保育事業等も含)290園にまでなりました。 2011年当時は待機児童が多く、千葉市は待機児童0を目指し環境整備を行い、2023年度は3年連続待機児童0となりました。一方、保育施設の急増に保育の質の確保が大きな課題となっています。
現在、千葉市民間保育園協議会加盟園は 130 園を数え、青年委員会は20名余が所属し活動していますが、施設長になったばかりで「どうしたら安定した雇用ができるのか」「保育の質をどう高めればいいのか」など、戸惑いを感じている施設長も多くいます。また、慣れない環境で一生懸命保育を行った結果、「虐待」や「不適切な保育」につながってしまうことがあるかも知れません。そうならないように保育の質の向上を目指し、広い視野を持って、悩んだ時には相談できる仲間づくりが青年委員会には求められています。そこで若い施設長の活動の場を設けて、互いに学び合える活動を行っています。活動内容は主に、情報交換、勉強会、地域支援活動、復興支援活動、全私保連青年会議への参加などがあります。
2 活動内容について
青年委員会ではこれまで多くの活動を行ってきました。その内容は、施設見学会や公定価格勉強会などじっくり学ぶものから、キャンプ研修や腰痛予防講座などユニークな取り組みもありました。
① 情報交換
毎回開催/議題を定めず、各委員が施設運営等で抱いている課題などを出し合って意見交換を行う。
② 施設見学
毎年実施/市内認可保育施設、児童養護施設、自立支援施設、県内外小学校等で見学会を実施。
③ 保育の魅力発信
不定期開催/著名人を招いて、保育や子育てについてトークライブを開催。
④ 公定価格勉強会
毎年実施/全私保連保育制度検討会単価検討部会・大森部会長より解説。
⑤ 地域支援活動
毎年開催/年に一度、千葉市の子育て家庭を対象として行われる「子育てフェスティバル」の運営や、子育て家庭を対象とした研修などを行う「保育大会」などの企画運営。
⑥ 腰痛予防講座
毎年開催/保育士として長く勤められるよう理学療法士、作業療法士による保育現場での動きの確認やストレッチの講座。
⑦ 保育所保育指針勉強会
不定期開催/青年委員による勉強会。
⑧ 男性保育士研修会
不定期開催/市内の男性保育士勉強会主催。
⑨ キャンプ研修
不定期開催/青年委員によるキャンプで使える遊びなどの研修。
年度始めに、会として何を行いたいかを話し合うと、毎年一番多く挙げられるのは定期的な情報交換の場を設けることでした。青年委員の約半数はここ5年間で施設長になったばかりで、不安を感じることも多く、同じ境遇にある青年委員に話を聞いてもらいたいという要望が多く上がってきます。実際、情報交換を行うと話が尽きないことも多々あります。それだけ施設長として、孤独や不安を抱いていることが多いのだと思います。各委員が思いを話し合える場の提供を大切にしていきたいと思います。
3 10 年間で 40 回以上!福島県南相馬市への復興支援活動
青年委員会の主な活動の一つとして、復興支援活動があります。東日本大震災発生から現在に至るまで、福島県南相馬市にある民間保育施設3園に復興支援活動を行ってきました。南相馬市は福島第一原発から 20~30㎞に位置し、「緊急時避難準備区域」に指定され「暮らすことは可能、ただし何かあったら即座に逃げること」という地域でした。発災当時は休園、避難を余儀なくされ、約1か月以上戻ることができませんでした。その後、戻ることが可能となり、住民は戻っていました。子どもたちも戻っていましたが、区域内に保育施設の設置は認められなかったので、家族以外の人とあまり関わりを持つことができず、屋内でゲームばかりしていました。そうした生活が続き、子どもたちには発語の遅れやストレス行動が見られるようになっていました。
この状況を憂慮し、3園が協力して緊急時避難準備区域外に臨時の保育園を設立、2011年5月より保育を始めました。しかし、行政は子どもを集めてはいけないという理由で民間保育施設の設立を認めず、要望があったにもかかわらず約3か月間も運営費を支給しませんでした。この事態を知った全国私立保育連盟、日本保育協会の当時の会長が行政に直接陳情し、運営費が支給されるようになりました。青年委員会は、不足していた葉物野菜やお米など 安全な食品を届け、安定的に給食提供ができるよう支援を行いました。今では夏祭りや餅つきの手伝いをする活動を行っています。2011年から今年の夏祭りの手伝いで現地を訪れた活動はじつに41回に及び、多くの青年委員や委員の家族、協議会会員、学生ボランティアの方々に参加いただきました。
こうした緊急時の対応や継続的支援活動は、個人ではなく「団体」だからこそできる活動です。この支援活動を通じて仲間一人ひとりが協力し、支え、励ますことが何より大切だと改めて思いました。
4 青年活動へ期待すること
現在、全国の保育現場ではコロナ禍の影響もあり、保育士の数が減少しています。そのため現場にいる職員は多くの作業が求められ、保育現場で働くことの大変さばかりが目立つようになりました。また、虐待や不適切な保育の問題が大きく報道され、保育のネガティブなイメージが多くの人の目に触れる機会が増えました。実際、「やりたくない仕事」と検索すると今までランクインしてなかった「保育士」が上位に上がっています。一方、子どもたちに「将来なりたい仕事」を聞くと必ず上位にランクインする仕事でもあります。こうした状況を改善するために、保育士の処遇や待遇の改善はもちろんのこと、保育のおもしろさや魅力を発信することも青年活動の大きな役割だと思っています。
地域で協力し合い、保育施設が子どもの成長にとって最善の場となるよう、また子どもたちが安心して「なりたい職業」と言えるようにこれからも活動していきたいと思っています。
(山﨑竜二/千葉市民間保育園協議会青年委員会副委員長)
福島県南相馬市へ夏祭りの手伝いに