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Report
2023.02.07
全私保連青年会議 第16回特別セミナー報告
■ はじめに
2022年12月14~15日、第16回を迎えた青年会議特別セミナーは、初となる九州は宮崎での開催。
「超少子化時代を迎えた今、10年後のあなた(園)の姿とは ? ―現実を直視し、自らが活きる道を切り開け!」という大会テーマの下、九州各県また九州以外の多くの方々にもご参加をいただき、無事に終えることができました。今回は、その様子を少しご紹介します。
第16回青年会議特別セミナー会場(宮崎観光ホテル)
■ 1日目
【開会式・ようこそ!宮崎へ!】
特別セミナーも対面実施は3年振りであり、青年会議・横山会長の地元での開催ということから、開会式の会長挨拶にはいろいろな思いが込められていました。10年後の保育の姿をシビアに見つめるという今回のテーマには、当初刺激的すぎるのではないかと懸念もありましたが、結果的に多くの参加者を集めたタイムリーなものとなりました。
【基調講演】
保育業界の現実とこれから迎える淘汰の未来
講師:大嶽広展氏(株式会社カタグルマ代表取締役)
全国のさまざまな保育所・幼稚園・認定こども園の運営に関わってきた大嶽氏の講演には、少子社会を見据えたヒントがちりばめられていました。8年前には過疎地域で将来が見通せなかった熊本の法人が、東京進出をきっかけに今では保育所以外の施設を多数展開し、地元になくてはならない存在となっていることなど、我々に希望を感じさせてくれる内容でした。
法人運営に理念や方針が重要であることは間違いありませんが、何より大切なのはその地域に根ざして、その地域に必要とされるということが、今後の法人運営には欠かせないということでした。
基調講演の様子
【講演】
過疎地域(長崎県佐世保市)の現状について
講師:谷口大輔氏(ゆりかご保育園園長)
長崎県佐世保市の郊外で60年以上にわたって運営されてきたゆりかご保育園。
炭鉱で賑わっていた時代を知る先代の後を受け継ぎ、急激な過疎化の現実と向き合いながら日々奮闘されている谷口園長のお話を拝聴しました。淡々と語られる現在の状況は、少子社会のリアリティを我々に痛切に伝えてくれました。
そんな環境にあっても、保育の楽しさや子どもたちへの愛情を語られる姿に強い共感を覚えるとともに、谷口園長の自園への強い思いが伝わる内容でした。
講演の様子
【パネルディスカッション】
超少子化時代を迎えた今、10年後のあなた(園)の姿とは?
〈パネリスト〉
柿沼平太郎氏(学校法人柿沼学園理事長)
新保雄希氏(泉の台幼稚舎施設長)
横山和明氏(社会福祉法人協愛福祉会理事長)
〈コーディネーター〉
大嶽広展氏(株式会社カタグルマ代表取締役)
基調講演を務めていただいた大嶽氏が進行役となり、園の運営に造詣の深いパネリスト3名の園運営に対する考え方や、取り組みの数々を伺うことができました。どのパネリストの園でも、地域に根差し、地域になくてはならない園として存在感を発揮されていますが、人口減少地域と呼ばれるエリアでも地域社会に大きな影響を与える存在になりうることを教えていただきました。また、複数施設を運営される各法人で、その方針や情報をいかに共有していくかを重視されていました。
多くの失敗もあったという話題もありましたが、トップが自ら考え、トライしていく重要さ語っていただきました。後半には後継者問題にも話が及び、これからの10年、20年先を見据えた議論を披露していただきました。
パネルディスカッションの様子
■ 2日目
【情勢報告】
講師:髙谷俊英氏(全私保連常務理事)
子ども・子育て会議、保育三団体協議会の取
り組み、全私保連予算要望事項などの解説がありました。数々の取り組みの中で、特に関連情報で印象に残ったものとして、こども家庭庁の関連予算の基本姿勢でした。令和5年度よりスタートするこども家庭庁ですが、保育所や認定こども園など持ち分が大変多く、山積する課題にどのように対応していくのかが、今後の注視していくポイントになりそうです。
現在、保育所や認定こども園等での虐待が大きく問題視される中、職員配置の適正化が注目されていますが、財源あっての取り組みであることを改めて考えるきっかけとなりました。
【記念講演】
0から1を生み出す力-自らが活きる道
講師:森脇潤一氏(株式会社エンペイ代表取締役 CEO)
森脇氏が自らの幼少期から今までを振り返り、自分自身がどういった経緯で子育て支援を考えていったのか、その取り組みを紹介されました。博報堂、リクルートを経て起業。リクルートでの新規事業開発担当が新しいことへの挑戦の原点だと語っていらっしゃいました。
自分の子どもが通っている保育園で、「封筒をもらって納金する従来のやり方を変えてみたい」という思いから、キャッシュレス決済のエンペイ(集金業務支援サービス)が生まれるきっかけになったことは、森脇氏の意志と起業することへの不安の中、行動力の大きさを感じました。直接的な支援ばかりに目がいきがちですが、間接的な支援の輪が広がっていくことで保育やそれを取り巻く環境がよりよく変わっていく可能性を大いに実感できました。
何もない0から1を生み出すことは、単なる変化ではない大きな一歩であると感じられる講演でした。
講演の様子
■ おわりに
本セミナーは、すでに迎えている人口減少社会において本格的に子どもが少なくなっていく中で、私たち青年保育者ができることは何なのか?
10年後、20年後のあるべき姿を想像しながら、テーマに沿った非常に内容の濃いセミナーとなりました。人口減少待ったなし、私たち保育者は目の前の子ども一人ひとりに真摯に向き合い、質の高い保育を提供していくこと、そしてその地域になくてはならない存在となることが改めて大切だと感じました。
初の宮崎大会となりましたが、たくさんのご参加をいただきありがとうございました。今後も青年会議として新たなことに積極的にチャレンジしていきたいと思います。
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2022年12月14~15日、第16回を迎えた青年会議特別セミナーは、初となる九州は宮崎での開催。
「超少子化時代を迎えた今、10年後のあなた(園)の姿とは ? ―現実を直視し、自らが活きる道を切り開け!」という大会テーマの下、九州各県また九州以外の多くの方々にもご参加をいただき、無事に終えることができました。今回は、その様子を少しご紹介します。
第16回青年会議特別セミナー会場(宮崎観光ホテル)
■ 1日目
【開会式・ようこそ!宮崎へ!】
特別セミナーも対面実施は3年振りであり、青年会議・横山会長の地元での開催ということから、開会式の会長挨拶にはいろいろな思いが込められていました。10年後の保育の姿をシビアに見つめるという今回のテーマには、当初刺激的すぎるのではないかと懸念もありましたが、結果的に多くの参加者を集めたタイムリーなものとなりました。
【基調講演】
保育業界の現実とこれから迎える淘汰の未来
講師:大嶽広展氏(株式会社カタグルマ代表取締役)
全国のさまざまな保育所・幼稚園・認定こども園の運営に関わってきた大嶽氏の講演には、少子社会を見据えたヒントがちりばめられていました。8年前には過疎地域で将来が見通せなかった熊本の法人が、東京進出をきっかけに今では保育所以外の施設を多数展開し、地元になくてはならない存在となっていることなど、我々に希望を感じさせてくれる内容でした。
法人運営に理念や方針が重要であることは間違いありませんが、何より大切なのはその地域に根ざして、その地域に必要とされるということが、今後の法人運営には欠かせないということでした。
基調講演の様子
【講演】
過疎地域(長崎県佐世保市)の現状について
講師:谷口大輔氏(ゆりかご保育園園長)
長崎県佐世保市の郊外で60年以上にわたって運営されてきたゆりかご保育園。
炭鉱で賑わっていた時代を知る先代の後を受け継ぎ、急激な過疎化の現実と向き合いながら日々奮闘されている谷口園長のお話を拝聴しました。淡々と語られる現在の状況は、少子社会のリアリティを我々に痛切に伝えてくれました。
そんな環境にあっても、保育の楽しさや子どもたちへの愛情を語られる姿に強い共感を覚えるとともに、谷口園長の自園への強い思いが伝わる内容でした。
講演の様子
【パネルディスカッション】
超少子化時代を迎えた今、10年後のあなた(園)の姿とは?
〈パネリスト〉
柿沼平太郎氏(学校法人柿沼学園理事長)
新保雄希氏(泉の台幼稚舎施設長)
横山和明氏(社会福祉法人協愛福祉会理事長)
〈コーディネーター〉
大嶽広展氏(株式会社カタグルマ代表取締役)
基調講演を務めていただいた大嶽氏が進行役となり、園の運営に造詣の深いパネリスト3名の園運営に対する考え方や、取り組みの数々を伺うことができました。どのパネリストの園でも、地域に根差し、地域になくてはならない園として存在感を発揮されていますが、人口減少地域と呼ばれるエリアでも地域社会に大きな影響を与える存在になりうることを教えていただきました。また、複数施設を運営される各法人で、その方針や情報をいかに共有していくかを重視されていました。
多くの失敗もあったという話題もありましたが、トップが自ら考え、トライしていく重要さ語っていただきました。後半には後継者問題にも話が及び、これからの10年、20年先を見据えた議論を披露していただきました。
パネルディスカッションの様子
■ 2日目
【情勢報告】
講師:髙谷俊英氏(全私保連常務理事)
子ども・子育て会議、保育三団体協議会の取
り組み、全私保連予算要望事項などの解説がありました。数々の取り組みの中で、特に関連情報で印象に残ったものとして、こども家庭庁の関連予算の基本姿勢でした。令和5年度よりスタートするこども家庭庁ですが、保育所や認定こども園など持ち分が大変多く、山積する課題にどのように対応していくのかが、今後の注視していくポイントになりそうです。
現在、保育所や認定こども園等での虐待が大きく問題視される中、職員配置の適正化が注目されていますが、財源あっての取り組みであることを改めて考えるきっかけとなりました。
【記念講演】
0から1を生み出す力-自らが活きる道
講師:森脇潤一氏(株式会社エンペイ代表取締役 CEO)
森脇氏が自らの幼少期から今までを振り返り、自分自身がどういった経緯で子育て支援を考えていったのか、その取り組みを紹介されました。博報堂、リクルートを経て起業。リクルートでの新規事業開発担当が新しいことへの挑戦の原点だと語っていらっしゃいました。
自分の子どもが通っている保育園で、「封筒をもらって納金する従来のやり方を変えてみたい」という思いから、キャッシュレス決済のエンペイ(集金業務支援サービス)が生まれるきっかけになったことは、森脇氏の意志と起業することへの不安の中、行動力の大きさを感じました。直接的な支援ばかりに目がいきがちですが、間接的な支援の輪が広がっていくことで保育やそれを取り巻く環境がよりよく変わっていく可能性を大いに実感できました。
何もない0から1を生み出すことは、単なる変化ではない大きな一歩であると感じられる講演でした。
講演の様子
■ おわりに
本セミナーは、すでに迎えている人口減少社会において本格的に子どもが少なくなっていく中で、私たち青年保育者ができることは何なのか?
10年後、20年後のあるべき姿を想像しながら、テーマに沿った非常に内容の濃いセミナーとなりました。人口減少待ったなし、私たち保育者は目の前の子ども一人ひとりに真摯に向き合い、質の高い保育を提供していくこと、そしてその地域になくてはならない存在となることが改めて大切だと感じました。
初の宮崎大会となりましたが、たくさんのご参加をいただきありがとうございました。今後も青年会議として新たなことに積極的にチャレンジしていきたいと思います。