活動報告

Report

2022.12.06

全国私立保育連盟青年会議 オンライン研修会
いま求められている保育を考える
「保育の可視化、ドキュメンテーションとICT」報告

 令和4年12月1日(木)13:30~15:00、青年会議研修部が企画したオンライン研修会、大きなコンセプトは、今求められている保育を考えるための研修会。
 今回のテーマは「保育の可視化、ドキュメンテーションとICT」と題して開催されました。
 
 まずは冒頭講師の池谷大吾氏(株式会社スマートエデュケーション代表取締役)から、なぜ今ドキュメンテーション等による保育の可視化が求められているのか、その根元となる部分について話題提供をいただきました。ドキュメンテーションとは、日々の遊びや生活を通して子どもがどのように育っているのか、その変化や軌跡を意識して記録するという特徴があります。子どもの育ちと学びを可視化することで、保育のねらいと関連づけたり、過去の様子との違いや未来への見通しなどが明確になります。そして何より、園の中での保育者同士の対話の質が大きく変わるとのお話を頂きました。



講師:池谷 大吾氏(株式会社 スマートエデュケーション)
 
 続いて事例発表として、静岡県のこのはな保育園副主任吉田恵理子先生より、保育ドキュメンテーションを日常の保育の中でどのように行っているのか、実際にスマートフォンの画面をみながら、やり方や効果等について詳しくお話を伺いました。以前はアナログでしていたドキュメンテーションを、デジタル化することによって作成から配信までがスムーズにいくことや、作成途中でも保存ができ自分のペースで作業ができることなど様々な面で業務効率化が行えているということでした。実際に行っている作業をみることで、参加の先生方からは「保育ドキュメンテーションって作るのが大変、とにかく時間がかかるというイメージだったけど、スマホを使えばこんなに簡単にできるんだ」との感想も頂きました。


このはな保育園 副主任 吉田恵理子先生

 最後は参加の先生方でブレイクアウトルームに分かれてディスカッションの時間が設けられ、各グループでは、各園で使用しているアプリの話や、導入にはどのくらいの費用がかかるのか、また行う上でのメリット、デメリット等グループの中でたくさんの話がされていました。


 
ブレイクアウトルームでのディスカッション

 今回の研修会で感じたことは、私たちが大切にしたい子どもの主体性保育を実践する中では、ドキュメンテーション(保育の可視化)は欠かせないものであるということ。
 今回は「おうちえん」というアプリを参考にしましたが、アプリややり方は多様にあるため、自園に合ったドキュメンテーションの方法を見つけることが大切ということ。そして、創る先生の楽しさやワクワク感がとても大切だなと改めて感じました。