活動報告

Report

2022.12.06

全国各地の青年部⑪ 鹿児島県子ども子育て青年会

Q1  鹿児島県の魅力について教えてください
  温暖な気候に恵まれ、海、島、森、火山と多彩な自然が共存する魅力溢れる「鹿児島」。その豊かな自然から育まれた「食」や日本の変化に多大な影響を与えた「歴史」、そこから生まれ現代に引き継がれている「伝統的工芸品」の数々は、人の心を魅了し続けています。訪れて「絶景」に感動するもよし、「美味」を思う存分堪能するもよし。「温泉」で心も 体も癒やされるもよし。
訪れれば、きっと旅のすべてが満たされる鹿児島。 さぁ、どんどんおいで、鹿児島に。

Q2 青年会はどういった組織ですか?
 平成15年に「鹿児島県保育連合会青年部」として発足し、平成27年の組織改編に伴い「鹿児島県子ども子育て青年会(以下、青年会)」と名称変更しました。現在、正会員、賛助会員合わせて71名で構成されています。
 青年会の第1の目的は、組織の垣根を越えて、保育という営みそのものに目を向け、子どもの最善の利益のために必要な新しい知識を身につけていきたいと考えています。また青年らしい自由な発想で、保育における人材育成や組織強化のアイデアを出し合いながら研修会や調査研究を行い、次世代の保育リーダーとして成長できるように、会員間の交流を 深めながら学び合う組織を形成しています。

Q3 「絆 KIZUNA プロジェクト」とは?
 新型コロナウイルス感染拡大により、日本中が未曾有の事態となりました。しかし、私たち青年会はこれからポストコロナに向けて前に進んでいかなければなりません。
 青年会としては、こんな時だからこそ、みんなと離れていてもつながっていたい、互いのことを考えて、絆を深めたい。そんな思いをこめて「絆 きずな プロジェクト」を実施しました。
 第1弾としては、絆やつながりを意味する『The bond between』をロゴとした、青年会員限定のトートバッグを作成、第2弾としては、青年会の新しいパンフレット「つながりは一生もの」を作成しました。青年会の思いのこもった作品となりました。


絆 KIZUNA
プロジェクトによるトートバッグとパンフレット


第4回九州保育三団体青年部協議会鹿児島大会    


保育実践研修会(公開保育)

Q4 青年会の活動について教えてください
① 調査研究事業
■県内全市町村に対する保育施策の実態調査(令和2年度)
 子育て支援制度が各市町村に委ねられている現状で、県内全市町村に対し、保育・子育てに係る補助金の調査・研究を行いました。結果として、県内それぞれの市町村における保育・子育て支援に関する取り組みも、多少の格差が生じてきています。国が用意している保育・子育て支援に関するメニューをしっかりと把握し、それぞれの市町村に対して、事業者側から声を上げ、アプローチしていくことが重要だと改めて感じました。

■養成校学生の意識・実態調査(令和3年度)
 深刻な人手不足が続く保育界において、これからの保育を担う県内の保育学生がどのような意見や思いを持っているかを明らかにし、今後の「保育の魅 力発信のための取り組み」の参考にするための実態 調査を行いました。350名程度の回答を得て、学生が抱く保育士の仕事や職場環境への期待と、就職後 の実際の現場とのギャップにショックを受ける、いわゆるリアリティショックやミスマッチに関係する「不安に思うこと」も明確になり、また学生が普段使用しているSNS等の調査結果を鑑み、各園の情報発信ツールの見直しの提言も行いました。

■保育士・保育教諭の意識・実態調査(令和4年度) 
 今年度は県内の保育施設で働く保育士、保育教諭の実態調査と情報収集をしています。実際に保育者がどのような思いで保育しているのか、満足している点、満足していない点を明らかにし、本調査が保育現場のエビデンスとなるように実施しています。

② キャリアアップ研修事業(完全オンライン)
 コロナ禍で青年会が行う研修会はすべて完全オンライン化して対応してきました。特に保育士等キャリアアップ研修会を令和3年度で2分野、令和4年度で1分野開催しました。各研修会で150名ほどの参加者があり、オンラインやリモートに強い青年会としての価値が生まれたように感じています。

③ オレンジリボン事業
 青年会では、コロナ禍以前から毎年11月の児童虐待防止推進月間に合わせて、オレンジリボン啓発街頭活動を行っています。会員園の職員や養成校の学生等のご協力をいただき、声かけとともに啓発パンフレットや広告入りマスクを配布して、子ども虐待の防止と社会的関心の喚起を図っています。

Q5 全国の皆様へメッセージをお願いします
 新型コロナウイルスの感染拡大により、青年会の事業も多大なる影響を受けましたが、私たちはこれをあまりネガティブに捉えていません。むしろよい機会と捉え、さまざまな新規事業を行ってきました。 今一度青年会という組織の意義と新たな在り方について考え、前を見て一歩一歩進んでいきたいと思っています。保育という営みそのものに目を向け、鹿児島県の保育における人材育成や組織強化の手法を常に研鑽し、次世代の保育リーダーとして成長できるように、活動していきます。これからも、青年会をどうぞよろしくお願いします。



オレンジリボン活動
(コロナ渦以前)



鹿児島県子ども子育て青年会会長
(川内すわこども園 SECOND)
帯田英児先生