活動報告

Report

2022.11.10

全国各地の青年部⑩ 秋田県民間保育協議会青年部

 全国私立保育連盟会員園の皆様、こんにちは。秋田県民間保育協議会青年部です。昨年度は、本連載で地域の魅力発信事業の一環として、秋田県民間保育協議会の発足時~令和2年度までの歴史・経緯や具体的な活動についてご紹介しました。今年度も魅力発信記事を掲載する機会をいただきましたので、 今回は秋田県民間保育協議会青年部の令和3年度の活動内容についてご紹介したいと思います。
 昨今のコロナ禍でさまざまな制約が生じている中でも、「青年部らしさ」をもって活動を継続していきたいとの思いから、部員一丸となり議論を重ね、 活動を発案・研修会等のイベントを企画・開催してきました。今年度は、昨年度プレデビューした秋田米の新品種「サキホコレ」が本格デビューします。「あきたこまち」に比べて味の存在感や噛むほどに 広がる深みが特徴と言われています。我々青年部も 可能な範囲で何ができるのかを常に模索し、「サキホコレ」のようなフレッシュな存在感を発揮していきたいと考えています。秋田の保育を取り巻く環境の活性化と会員園の皆様への有益な情報還元等、未来へつながる広がりのある活動を目指しています。その一端をご紹介します。ぜひご覧ください。


■青年部研修会の開催
 コロナ禍で集合型の研修に制限がかかる中、青年部としてどのような活動ができるのか、協議するところから令和3年度の活動は始まりました。協議の中で、感染拡大リスクの少ない方法として WEB に よる会議や研修が増加していることに着目。今後、私たちの主催する研修会も WEB 形式で行うことが 十分に考えられる状況であったことから、青年部員のWEB 研修スキル向上が後につながるとの結論に至りました。また、その技術が将来的には保育協議会全体に還元されるという協議もなされ、まずはスキル向上を目的とした青年部員向けの研修を企画し、9月 24 日、「青年部研修会」開催に至りました。現時点で多くの研修会で活用されているZoom について理解を深めようというねらいから、専門業者に依頼しZoom ミーティングルームで研修会を行いました。業者さんの計らいもあり、終始和気藹々とした雰囲気で行われ、具体的な内容として、まずは設定・操作や各機能といった基本的なところから始まり、トラブルシューティング等についてご指南いただき、その後、実際に会議や研修会を主催するための重要事項や必要事項、さらには事前準備や当日の流れ等の細かい部分までご教示いただきました。研修会に参加したことはあっても、主催者側の経験がなかった私たち青年部にとっては非常に有意義な時間となり、今後コロナ禍で開催するであろうWEB 形式での研修に欠かせない知識や技術を学ぶ経験をいただいた、貴重な研修となりました。

■「青年部研修会」で得たスキルを会員園向けの研 修会で還元した「園長セミナーⅡ」
 秋田県民間保育協議会事業の一環として、主に管理職の方々を対象としたセミナーを毎年開催していますが、その内の1つ「園長セミナーⅡ」を青年部が担当しています。
 令和3年度のセミナーは12月6日に行われ、コロナ禍の危機対応について WEB 上で講師を招いて講演いただく形をとりました。前述した青年部員向け研修の学びを実践の場で活かすべく挑戦を試み、企画段階から専門業者のサポートもいただきながら打ち合わせやリハーサルを行い、その都度課題をピックアップして対応策を練るなど、入念な下準備を重ねてきました。講師との打ち合わせも事前にZoom で行うなど、部員間の協議も含め大半が WEB 上によるやり取りの中で進めています。準備段階でネット環境の不備等のトラブルもあり、不安の残る中での本番開催となりましたが、多少のトラブルはあったものの部員全員が一丸となり成功裏に終えることができました。
 青年部員全員が WEB 研修主催は初めてというゼロからのスタートとなったわけですが、経験がなくても「やればできる」ということを証明できたという点で、私たちの目指す「青年部らしさ」を発揮できた研修会になったのではないかと思いました。今後のwithコロナ時代において、この経験を活かしながら令和4年度以降もさまざまな事業に挑戦していきたいと考えています。

■今後の青年部の展望【青年部部長より】
 平成27年度に発足した私たち青年部は、今年度で8年目を迎えます。これまでも既成概念にとらわれず、他の部や団体が企画してこなかったような新しい切り口での研修会を開催したり、他県・県内の施設を訪問して先進的な保育の取り組みや設備を見学 させていただいたりしました。研修会の企画も施設見学も、初めは勝手がわからずミスや粗相が多く参加者や相手方にご迷惑をおかけしましたが、回数を重ねるごとに経験も積み重ねることとなり、今ではオンラインを活用しての部会や研修会の開催などもスムーズに進行できるようになってきています。今後、青年部に対する期待も大きくなるものと思っています。私たち青年部がさまざまな活動を通して経験していくことが、巡り巡って会員各施設のためになり、ゆくゆくは県組織の活性化につながることを信じています。これからも、さまざまな角度・ 視点から保育を取り巻く現状を俯瞰して、現状に合った課題に向き合って解決の道筋を見出せるよう精進していきたいと思います。
 秋田の「わげぇもん」【若い者、若者】、「がりっ とけっぱる」【しっかり頑張る】がらなぁ!!


青年部が担当した「園長セミナーⅡ」の様子

青年部研修会の研修準備の様子

秋田県民間保育協議会青年部部長
(旭保育園園長) 伊藤昌人先生


秋田県民間保育協議会青年部副部長
(ときわベビーハウス園長)
伊藤隆将先生