食育実践講座

私は、新型コロナ感染が落ち着いたら「コロナ対策とは何だったのか」「何が効果的な取り組みだったのか」「コロナ対策で子どもや保護者や園職員はどのような変化があったのか」などを各園で検証しなければならないと思っていました。そこで、過去から現在に至る新型コロナ感染対策の取り組みと食事提供や食育への影響等に関する検証を進める時に活用できるように、「記録表」と「アンケート」を作成してみました（保育職用・給食担当者用、合計４枚のシート）。

このシートを自園の園内研修等で配布し、記載後にグループ討論や意見交換、集計を行い、コロナ対策のための食事や食育の変化と影響（子どもたち、保護者、園職員）について検証していきましょう。また、各地域で開催される食育研修会等で配布して「振り返りシート」として意見交換をすることや、研修後に回収・集計・解析・検証をした結果を再度、各園に報告して情報共有することなどもオススメです。

今回公開した資料が皆様のお役に立てると嬉しいです。

上越教育大学大学院教授　野口孝則

［参考］
野口孝則「緊急事態宣言下の園の給食・食事・食育─保育施設の新型コロナウイルス感染症対策」（「保育通信」No.782、2020年５月号）