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Report
2022.09.06
全国各地の青年部⑧ 島根県私立保育連盟青年部
Q1 設立の経緯を教えてください
島根県の保育界にも次世代の「若いいぶきを」という思いから、当時の島根県私立保育連盟の役員が発起し、平成 11 年2月 22 日に設立総会を開催して島根県青年会議を立ち上げました。同年6月1日に当初33名の会員により第1回の総会が開催され、青年部活動がスタートしました。
全私保連青年会議全国大会に参加し、青年部活動の方向性を模索しながら、平成15年度から独自の研修会を開催しました。「出前青年会議」として県内外の保育所(園)・私立幼稚園や児童福祉施設を視察し、県内外に志を同じくする先生方と交流を行い、保育に関する見聞を深めてきました。平成22年度より全私保連青年会議へ加盟することとなり、さらに全国へつながりを強めていきました。
その後、島根県青年会議は会員の減少から、平成27 年度に親会の専門部の1つとして、現在の『島根県私立保育連盟青年部』の名称で位置づけされる こととなりました。現在は若手管理職の方だけでなく、施設内で期待される若手やリーダー職員の育成・トレーニング・信頼を積み重ねていける場として活動しています。
青年部主催の研修会
Q2 青年部の特徴について教えてください
現在、青年部の会員資格は、50歳未満の保育に携わる職員としています。全国的に、若手管理職やそれに準ずる職の方がほとんどであると思われますが、島根県私保連では、50歳未満の方で管理職等の方はとても少ない状況であり、次世代の後継者不足が問題となっております。
そのため、島根県私保連では、施設でのリーダーとして期待される若い先生を、職種を問わず育成していける機会を作りたいと思っています。現在は30 名の会員で構成されており、施設長・副施設長・保育士・事務員とさまざまですが、『若手の育成』に力を入れて活動しています。
Q3 青年部の活動について教えてください
青年部の主な活動として、採用3年目までの経験の浅い保育士へ向けた研修会と、職員育成に携わるミドルリーダー向けの研修会を開催しています。青年部研修の主な特徴については、以下の通りです。
【ポイント1】参加型の研修スタイル
研修会については演習を中心とした研修となっており、簡単な自己紹介から始まります。
保育を進めながら感じる自分自身の正負の気持ちについて考える。その中にある負の気持ちや思い、悩みに「今の私(たち)」なら何ができるのか、負についての改善点、正についての取り組み方を考察していきます。また子どもたちへの対応として、子どもの背景をしっかり知ること、保育者の思いと、子どもの思い、保護者の思い、このズレをなくすためには相手の気持ちを受け止めることの重要性、そ して日々の保育を振り返ること、自分を客観的に捉えるカメラを持つことが、自分自身の成長につながることを学び合う研修となっています。
参加型の研修スタイル
【ポイント2】ワールドカフェスタイルの研修
研修中は、コーヒー・紅茶・ケーキ・お菓子などを自由に食べながら、リラックスした中で活発な意見交換ができるように、ワールドカフェスタイルを 取り入れているのも青年部の特徴です。会場は終始和やかな雰囲気に包まれ、とても積極的に研修に取り組んでいる姿が見られます。
子どもたちが“生きる力”をしっかり付けるためには、現場で働く保育者の心のモチベーションも大切だということを、多くの受講者と、たくさんの笑顔と共に学ぶことができる研修であると思います。
ワールドカフェスタイルの研修会
Q4 青年部の今後について教えてください
青年部の課題として、管理職等の方はとても少ないことから、現場の先生方を会員として登録していただいていますが、なかなか活動に参加することが困難であること、島根県私保連の加盟施設が徐々に減少傾向にあること等が挙げられます。本県は離島を含め東西に長く、人口減少・少子化の影響を強く受け、施設運営が困難な地域も多くあります。
今後、未加盟園に対して加盟を働きかけ、加盟園相互の理解と連携を深めることが重要であると考えています。保育に携わる現場職員の声は、特に保育団体を通せば大きな声となり、国の制度改革へよい意味で影響を与えることができます。保育団体に携わり、活動に参加していくことで、より多くの情報を広域から得ることができると考えています。
一地方自治体の中だけではなく、多角的に物事を捉えていけることが、今後の保育を考えていくうえで非常に重要であり、これからの保育界を背負っていく『青年部』の重要な役割だと思っています。
島根県私立保育連盟青年部部長
(みどり保育園園長)
岩倉善光先生
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島根県の保育界にも次世代の「若いいぶきを」という思いから、当時の島根県私立保育連盟の役員が発起し、平成 11 年2月 22 日に設立総会を開催して島根県青年会議を立ち上げました。同年6月1日に当初33名の会員により第1回の総会が開催され、青年部活動がスタートしました。
全私保連青年会議全国大会に参加し、青年部活動の方向性を模索しながら、平成15年度から独自の研修会を開催しました。「出前青年会議」として県内外の保育所(園)・私立幼稚園や児童福祉施設を視察し、県内外に志を同じくする先生方と交流を行い、保育に関する見聞を深めてきました。平成22年度より全私保連青年会議へ加盟することとなり、さらに全国へつながりを強めていきました。
その後、島根県青年会議は会員の減少から、平成27 年度に親会の専門部の1つとして、現在の『島根県私立保育連盟青年部』の名称で位置づけされる こととなりました。現在は若手管理職の方だけでなく、施設内で期待される若手やリーダー職員の育成・トレーニング・信頼を積み重ねていける場として活動しています。
青年部主催の研修会
Q2 青年部の特徴について教えてください
現在、青年部の会員資格は、50歳未満の保育に携わる職員としています。全国的に、若手管理職やそれに準ずる職の方がほとんどであると思われますが、島根県私保連では、50歳未満の方で管理職等の方はとても少ない状況であり、次世代の後継者不足が問題となっております。
そのため、島根県私保連では、施設でのリーダーとして期待される若い先生を、職種を問わず育成していける機会を作りたいと思っています。現在は30 名の会員で構成されており、施設長・副施設長・保育士・事務員とさまざまですが、『若手の育成』に力を入れて活動しています。
Q3 青年部の活動について教えてください
青年部の主な活動として、採用3年目までの経験の浅い保育士へ向けた研修会と、職員育成に携わるミドルリーダー向けの研修会を開催しています。青年部研修の主な特徴については、以下の通りです。
【ポイント1】参加型の研修スタイル
研修会については演習を中心とした研修となっており、簡単な自己紹介から始まります。
保育を進めながら感じる自分自身の正負の気持ちについて考える。その中にある負の気持ちや思い、悩みに「今の私(たち)」なら何ができるのか、負についての改善点、正についての取り組み方を考察していきます。また子どもたちへの対応として、子どもの背景をしっかり知ること、保育者の思いと、子どもの思い、保護者の思い、このズレをなくすためには相手の気持ちを受け止めることの重要性、そ して日々の保育を振り返ること、自分を客観的に捉えるカメラを持つことが、自分自身の成長につながることを学び合う研修となっています。
参加型の研修スタイル
【ポイント2】ワールドカフェスタイルの研修
研修中は、コーヒー・紅茶・ケーキ・お菓子などを自由に食べながら、リラックスした中で活発な意見交換ができるように、ワールドカフェスタイルを 取り入れているのも青年部の特徴です。会場は終始和やかな雰囲気に包まれ、とても積極的に研修に取り組んでいる姿が見られます。
子どもたちが“生きる力”をしっかり付けるためには、現場で働く保育者の心のモチベーションも大切だということを、多くの受講者と、たくさんの笑顔と共に学ぶことができる研修であると思います。
ワールドカフェスタイルの研修会
Q4 青年部の今後について教えてください
青年部の課題として、管理職等の方はとても少ないことから、現場の先生方を会員として登録していただいていますが、なかなか活動に参加することが困難であること、島根県私保連の加盟施設が徐々に減少傾向にあること等が挙げられます。本県は離島を含め東西に長く、人口減少・少子化の影響を強く受け、施設運営が困難な地域も多くあります。
今後、未加盟園に対して加盟を働きかけ、加盟園相互の理解と連携を深めることが重要であると考えています。保育に携わる現場職員の声は、特に保育団体を通せば大きな声となり、国の制度改革へよい意味で影響を与えることができます。保育団体に携わり、活動に参加していくことで、より多くの情報を広域から得ることができると考えています。
一地方自治体の中だけではなく、多角的に物事を捉えていけることが、今後の保育を考えていくうえで非常に重要であり、これからの保育界を背負っていく『青年部』の重要な役割だと思っています。
島根県私立保育連盟青年部部長
(みどり保育園園長)
岩倉善光先生