公益社団法人 全国私立保育園連盟

研修報告

研修開催期間
平成29年2月23日(木)~24日(金)
会場
横浜市

今回は横浜市私立保育園連盟様のご協力を頂き、8回目となる異文化コミュニケーション・トレーニング・セミナーを開催しました。講師は、パワフルかつ楽しい講義とワークショップに定評がある鈴木有香先生(早稲田大学紛争交渉研究所招聘研究員)。

第21回保育国際セミナー 043「コンフリクト・マネジメント」というタイトルに参加者は「どんな研修?」と緊張気味の様子。しかし、そこは有香先生の研修。導入から本題へと進むにつれ、参加した先生方の表情がどんどん和らいでいきます。実際、体を動かしながら参加する「ウォーミングアップ」で緊張感も解け、参加者みなさんの良質な関係構築の始まり。人間関係作りのポイントは、違いをクローズアップさせるのではなく、共通点を見つけ出すこと。その大切さに気付く時間でした。参加者アンケートには「期待をはるかに超えました。『研修』という堅苦しいイメージとは全然違いました。楽しみながら参加できたので、自然と体に入り込む感じでした。」とありました。

講義は進んで「POWER(パワー)」について。与えるパワー、貰えるパワー、いろいろなパワー。参加者は有香先生の講義にしきりとうなずいています。パワーをポスター表現する「芸術活動」。このポスター制作にもさまざまな仕掛けが施されます。

第21回保育国際セミナー 062参加者からは「本来の自分がさらけだされたように思えた」とか「どれも関心を持てましたが、やはり保育の現場としてはポスター作りの中でそれぞれ違っても素晴らしものができるということです」などの感想が寄せられました。みなさん、自分自身を振り返る良い機会となったワークショップ参加だったようです。

研修2日目は異文化シミュレーション体験「エコトノス」。「それぞれの集団には文化があります。文化とは集団に共有されているいろいろな約束事の総体です。」(研修資料より)。その約束事の違う集団が交渉を始めたら、どのような事態が起こってしまうのでしょうか。このワークショップを通じて、文化の違いから生じる驚きや葛藤を体験したようです。

参加者アンケートから「文化や価値観を統一することできないけれど、それを少しでも近づけるために、たくさん話をすることが大切だと思った」「人それぞれの感じ方や考え方があると理解していましたが、文化・格差となるとまだまだ勉強が足りないと思いました。まずは相手を知るということがいかに重要かを学びました」。多文化共生の難しさを疑似体験しながら、参加者一人ひとりがたくさんの気付きと学びを得ました。

第21回保育国際セミナー 074本研修に参加した先生方からは、「本当に参加して良かったです。凝り固まった考えから脱出していき、柔軟な考えができるようになりたいです」「保護者対応のとき、いろいろな場面で使ってみようと思った」「頭でっかちな上司にならないよう、頑張ります」「楽しく笑い続けたセミナーでした」「頭も使ったが、体験を通していろいろと学べたので忘れない」などポジティブな感想をいっぱい頂戴しました。

「次年度、他職員に参加してもらおうと思います」「たくさんの方にこの研修に参加していただけたら良いと思います」「このような研修の機会をさらに増やしていただけるとありがたい」等、本研修の次回開催に期待を寄せて頂きました。職場内の良い人間関係づくりこそ、子どもたちが健やかに成長発達する人的環境と言えるでしょう。

(保育国際交流運営委員会委員 中山利彦/新宿せいが子ども園)